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琴線に触れる ~奇跡の時間~  作者: ちひろこ
3/20

SOUL LOVE

少し前まで、

水を飲んでも太る。

もう痩せられないから、太って見えない格好を研究してる。

って言ってた私が中学生振りの体重になっていた。

年をとって痩せすぎても貧相になっちゃうからって頑張ってご飯を食べた。

彼の事が好き過ぎて、お腹が空かない胸いっぱい、彼を想って夜も眠れず。

命を燃やした恋だった。


今月は頑張って2日目をくれた。

朝早い時間からだからお店もそんなにやってない。

朝からまったりするのなら、昔してあげた事無いからお弁当というか何か作って行こうと思った。

基本料理はしない私。

料理と呼べるほどの物では無いけれど、食の細い彼が頑張って食べてくれて嬉しかった。

私の作った物を食べてる彼を見れて幸せだった。

いつもは会った次の日にはLINEをくれるけど、次の日は運動会って言ってたし、予想ではこの日かなって日に連絡が無い。

よくよく思い返せば、普段なら飲む前か飲んでる時に胃薬を渡してたのに、この日に限って忘れてた。

私の作った物を食べさせたのに。

もしかしたら私の作った物を食べたせいで具合でも悪くなったのか。

もしかしたら帰りに事故や事件にあったのか。

何か揉めているのか。

嫌われたのか。

心配で不安で苦しい日を何日か過ごした頃、彼から連絡が来た。

内容はともかく、とにかく連絡が来て本当に安心した。

次の日から熱が出て出勤停止になってたんだけど、PCR陰性が確認されて今日から出勤になりました。

移しちゃってるよね。申し訳ない。って。

本当に死にそうだったよ。

でも連絡が来て安心しました。

事故や事件に巻き込まれたり、揉めてたり、嫌われたりじゃなくて良かった。

しかもあの日に限って胃薬飲んで貰うのも忘れてたから、心配してた。

えっそっち?って。

それからは何かあると、返信無しで。ってお知らせしてくれるようになった。

連絡してくれて、安心出来たよ。

ありがとう。

この頃からかな。

勿論彼の幸せは壊さないと思ってるし、何かあった時は全部無くなっても責任をとろうと思ってたけど、万が一の時は彼と彼の子供と私の所に来てくれたらってほんの少し思ってた。

彼を永遠に失うぐらいなら、その他は全部受け入れよう。って意味で。


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