コラッツ予想2(18)収束は無限に続く0があるから
前回の説明でわかったと思うが、演算をいくら解析しても発散するという結果しか得られない。
数学者たちは、状況証拠を積み重ねて、収束するだろうというしかなかった。
数字の上では3/2しかしていない。期待値は3/4のはずなのに。
わかってても、足らない1/2がどこから発生しているのか見つけることができなかった。
それもそのはずである。それは最上桁の上に並ぶ無限の0によって無限の1/2が予約されていたからだ。
補数にしてみるとその意味が見えてくる。
数値というものは、最上桁の上は空として無視している。しかし、実はその0こそが重要な役割を演じていた。
無限に続く0を数値として表記する方法がない。そのための道具が補数だった。
そのことは1はジョイントだという同位体の理論も示す。最上位の1を上にシフトしていくことで上の0と下の0は同じ扱いだとわかるだろう。同位体の理論は2進数の3倍に対するものなので、正数でも補数でも同じである。
数字の上の0の列(補数では1の列)が十分あることが収束の条件だということは数値で考えている限り出てこないだろう。
この予約された時限爆弾が爆発するための最下位までの移動こそが、収束の遅さにつながっている。
ちなみに前回の結果の
1111,001000.11111
は次の演算で
1111,0101100.111111
桁が増えるが0は減っている。
ただし、初期値の偏りによって必ずしも0が減るわけではないがそれは一時的なものである。