『молитва~マリートヴァ~』の改稿に付きましてのご連絡。
本作品を何年も待っていて下さる方々、ブックマークしていて下さる皆様方、大変お待たせしておりまして申し訳ありません。
今回は、ムーンから『なろう』に移行するに辺り、色々な説明を書き置いておこうと思います。
時間が宜しければ、拝読していただけますと幸いです。
【ムーンから『なろう』への移行について】
このお話は、元々ムーンでR18指定で執筆していたのですが、書き進めている内に、「そこまで成人指定要素は必要ないのではないか?」、と思えてくるようになり、ここ数年で考えた末、改稿に伴い、全年齢の『なろう』に移行しようと決意しました。
私の作品を初期から知って下さっている方々はご存じかもしれませんが、『молитва~マリートヴァ~』は当初現代でのお話から数回書き直しを繰り返し、今の異世界トリップものへと変化を遂げました。改稿後は、設定、登場人物はそのままに、色々と直したい箇所を直せてると思います。
また、私はお話を書く際、その作品に合うように文体を変えております。
妹の篠乃のように読みやすい文体を書ける人間ではないので、本当に四苦八苦を繰り返しつつ「読みやすい文体、文章」、というものを模索して書いておりました。
ですが、とある方に、私の初めて書いた作品、『猛毒の子守歌』の文章のほうが私らしいと言われ、考えるようになりました。
無理をして文体を変えても、書き手の自分は楽しくなくて、どんどん更新頻度は下がっていく。
ならば、小説を書き始める切っ掛けになった、姉妹3人でサイトを開設していた二次創作のドリーム小説の時のことを思い出し、「書くこと、お話を作ることは楽しい」のだと、もう1度初心に返ってみようと思えました。
当時の私は書き手ではなく、妹2人から、
「この作品でドリーム小説が書きたい!」
と言われたら、それに応じた設定と、原作を壊さない構成を考える役目でした。まったくの個人夢等ならばいざ知らず、私達姉妹は大抵原作沿い小説も書いていたので、原作の隙間にどう潜り込むか?、というのを考えるのが楽しかったです。
1番の強い思い出は、篠乃に頼まれたお願い事を盛り込んで原作沿い小説を書くことでした。
当時大流行し、二次元世界の先駆作品になった某起動戦士シリーズを、
「原作カップルは壊さずそのままで!!」
という無茶苦茶な要求(その作品では、お相手のいるキャラクターが首位人気を走っておりました)をされ、当初は、
「無理、無理!!!」
と拒み、もう1人の妹、菜悉も、
「それは無理じゃない?」
と篠乃を諭しておりました。
それでも篠乃は、
「原作カップルを応援するドリーム小説が書きたい!!!!」
と言い募り、私はボンヤリと浮かんだ案があるにせよ、
「そこまで言うならば、どんな主人公、設定になっても文句はつけないこと!」
というのを絶対条件に、今までにない小説が出来上がりました。
正直、篠乃の我儘から派生したドリーム小説だったこともあり、
「読んでくれなくていいの! 自己満足!!」
という篠乃の意気込みの元、始まった小説は、サイト内で1番の人気作になりました。
これには姉妹で驚きました。
自己満足の小説が、とても人気になることもあるのだと、痛感させてもらった出来事です。
その後、オリジナル小説にも惹かれ、執筆を始めましたが、これが姉妹での喧嘩が絶えない絶えない。
二次創作は既に世界観もストーリーも人物設定も出来上がっているからこそ書けるのだと、大喧嘩を繰り返して実感しました。
それからは姉妹3人、別々で執筆するようになり、現在に至ります。
『なろう』が注目されるずっと以前からオリジナル小説を読んできて、色々と怒涛な展開を見させていただいている、と自負し、それを生かしていきたいなぁ、と思うばかりです。
【小説内の障碍についての記述について】
この部分は変更は全くありませんが、私はもう1度、障碍について改めて勉強し直して、執筆したいのです。
「声が出ない」
「耳が聞こえない」
そういった障碍を、この小説でキチンと受け止めてもらいたいのに、自分の未熟さで全然表現出来ず、矛盾な箇所もあり、頭を何度も悩ませました。
私は兄が障碍持ちであり、自身もそうである為に、そういったことを適当に書くことに対して、常に心苦しさがありました。
機会を得て、これからキチンと執筆しようと思います。
ここまでツマラナイお話を長々と読んで下さった方々に感謝申し上げて、この場で謝辞を・・・。
羊 拝