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プロローグ

連載始めました。

よろしくお願いします。

 俺は一ノ瀬政宗。ちなみに名前の由来は、戦国武将の「独眼竜」伊達政宗からだ。

 今年から高校一年生で、趣味はゲームと読書。

 休日は一日中、読書&ゲーム生活で青春を満喫している。

 勿論、受験勉強なんてしていない。

 まぁ、至って普通(?)の中学生な訳だがこんな俺にもコンプレックスがある。

 

 それは、休み時間だ。

 

 休み時間は一時間目、二時間目終了後に10分、三時間目に15分、昼休みに20分……


 徐々に5分づつ長くなっていくのだが、それが苦痛で、苦痛で仕方ない。

 その5分がどれほど長いのか教師は全く分かっていない!!


 俺は休み時間中は読書で時間を潰しているが、本の内容が全く頭に入ってこない。

 周囲の会話が気になって仕方がないのだ。

 

 もしかして俺の悪口を言ってるんじゃないのか……?

 

 あれ!? 今笑われた……?


 なんてことを考えてしまう。


 



 その日、俺はいつも通り早退した。

 

 


 

 閉鎖空間「教室」にいると、息が詰まりそうになる。

 しかし、外は違う。

 上を見上げれば、いかなる悩みもちっぽけに見えるほどの広大な空が広がっている。




「気持ちいいな……」

 この突風はいつも12時54分36秒に吹く。

 でも……いつもより風が強い。

 幼児ならこの風でフワッと体が宙に浮きそうだ。

 

『キャー!! ちび丸』


 ちび丸……?

 

 俺はその声の発生源を反射的に見ると、子猫がトラックの前ですくんでいた。


 おそらく、トラックが側面から走行してくることに気づいて引き返そうとしたのだが、間に合わないと動物的本能で理解して、すくんでいるのだろう。


 え……? あれ……?


 足が勝手に動いた。

 まるで自動操縦されているようだ。


 


 グシャ!!





 太ももか……?

 その辺りが燃え盛るように痛い……

 もしかして俺の足は……


「大丈夫ですか!?」


 耳元から悲痛な叫び声が聞こえてくる。


 あの子猫は無事かな……?

 あぁ……意識が遠のいていく。

 もうすぐ俺は死ぬ……のか?


 まだまだ俺には、15歳の俺にはやりたいことがいっぱいあるのに。


 テストで100点取って水下先生に褒められたかったな……


 でも、俺が死に際に頭に思い浮かんだ人物は、家出した母だった。


 




 

 


読んでくれてありがとうございます

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