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【悪魔の女王】

pixiv様にも投稿しております。

是非御拝読いただけたら幸いです

【悪魔の女王】

【始まりの雷鳴】


雷鳴が夜の闇を

切り裂くように響き渡る

今日此の時此の場所に


鮮血の女帝が生まれ変わり

舞い降りた祝福の雷鳴


グレイヴ

『お待ちしておりました…我が主人』

綺麗な白髪に下の方で

薔薇の髪飾りで髪を結っている

執事服の従者


そして跪き首を垂れる、従者が7人

やっと帰ってきた主人を

待ち続け焦がれ続けた、緋き瞳の従者達


ネクロ

『ご主人様が帰ってくるの

僕たち凄く‼︎凄く‼︎待ってたよ!』


コルロ

『ねぇねぇ!ご主人様ぁ?

最初の命令はなぁに?』


双子の、碧と緋の瞳を持ち

白髪を揺らす

可愛らしい子供のような姿の従者が

無邪気に笑い掛ける


アストラ

『おい、ネクロ、コルロ。

まだ女王様は【目覚められた】ばかり

急いて女王様が、又お身体を

崩しでもしてしまったらどうするのだ…』


綺麗な髪は桃薔薇の様に

長髪を薔薇の髪留めで結い留める

騎士の格好をしている従者が

跪きながら背後の双子を叱る

それを諌める様に、真横にいる

狩人の様な格好と、薔薇の施された

帽子をかぶる従者が発言する


リペル

『まぁまぁ、そない気にしんといても

えぇんちゃうか?お嬢が私等のトコに

また戻ってきてくれよった、それだけで

今日はパーティーみたいなもんやろ?

それにお楽しみかて

お嬢は用意してくれたやないの?』


グレア

『其れって、御主人様の事を

身の程知らずに人間界で

馬鹿にしていた奴らの事?

なら……僕…早く彼奴らを

生き地獄に合わせてしまいたいな…。』


深くフードを被り

方から薔薇の施された装飾で、短剣

猟銃を下げランタンを持つ従者


グレイス

『まぁまぁ…それは私も同じだけれど

此の館に呼ぶ客人にするから、

愛しい我等女神は

こうして降りてこられたのではないのかな?』


穏やかな口調とは裏腹に

其の身体のうちには憎しみを込め

薔薇の蔦が腕に絡み咲く

美しい白銀の髪を長髪を下ろしたまま

柔らかく微笑う緋目の従者


コフィン

『はぁ…麗しい我らが女神に

下劣下品極まりない事をした奴等を

まだ手にかけらないことは残念ですが…。』


黒髪が艶やかで

白薔薇が映える、薔薇飾りをつけた

美しく儚げな従者


ヴァイス

『皆…まずは久しぶりね…。

私も会いたかったわ…

人間の世界なんて…退屈しかなかったもの

皆にどれ程会いたかったか

逢えて嬉しいわ私の愛しい子供達』


ヴァイス女王の言葉を聞く従者達は

恍惚と歓喜の表情を浮かべ

嬉々として、そうしてヴァイスの声音を

静かに聴き続ける


ヴァイス

『さっき、リペルが言った通り

久々に皆と会えたんですもの

まぁ…人間の時の

私の時間は長く刻まれていたけれど

貴方達の時間はそこまで経っていない

今は私も貴方達と同じに戻れたのだから


パーティーをしなくてはね。


私を苦しめた…あの愚かな人間共に

私はそれを見ているわ…どうか貴方達が

私にパーティーを楽しませて頂戴?


丁度8人…。ふふっ…いい余興に成るわね』


ヴァイスの浮かべる艶やかな笑顔に

従者達が高揚する中

執事長であり、従者統括の【グレイヴ】が

パンっと手を叩き、パーティーの準備を


グレイヴ

『さぁさ。皆様、我らが女王様の望み

速やかに実行致しましょう。

先ずは…あの愚かな人間共を…

御招待しなくてはね。』


従者達は微笑い

其の笑みはこれから起きる猟奇的な

全てを余興に替え


女王を満たすのだ。


【此れが悪魔の女王の始まりの御話】



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