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82 初詣の願い事
「……」
「……」
「ねえ」
「ん?」
「ねえ、今、何をお願いしたの?」
「言えねえ」
「どうして? 教えてよ」
「言えねえよ。そんな、恥ずかしい」
「教えてったら」
「言えるわけねえだろ。今年もお前と一緒にいられますように、お前のこと世界中の誰よりも幸せにしてやれますようにって祈ってただなんて、そんなこと言えるわけねえだろ」
「言ってるじゃん」
「へへ、言っちまった」
「……」
「そういうお前はどうなんだよ。お前は何をお願いしたんだ?」
「言わない」
「おい、ずりいぞ」
「言えるわけないよ(このワタ菓子みたいに頭の中がふわふわした能天気野郎とさっさと別れたいって祈ってただなんて言えるわけないじゃん)」
「どうした?」
「うーうん、何でもない」ニコッ




