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81 革命家

 ある国で、革命が成し遂げられた。

 革命家たちは、武力闘争の末、たくさんの人々の命を犠牲にして、腐敗した権力者たちを、その権力の座から追い落とした。旧政権の中枢にいた者の多くは、革命家たちによって容赦なく粛清された。

 革命家たちのリーダーは、新しい政府の大統領となった。

 彼は今、旧政権が建てた豪華な宮殿の私室で、彼の側近の一人と酒を飲んでいる。

 側近が言った。

「ついにこの日が来ましたな。我々と民衆の力によって、目障りな連中を一掃しました。もはや我々には怖いものなどありませんな」

 うれし気に語りかける側近の言葉に反して、革命家の顔色はすぐれない。ややあって、彼は、口を開いてこう言った。

「いや、怖いものは少なくとも一つある」

 その顔色は蒼白だ。側近が不思議そうな顔をした。

「国の全権力を掌握したあなたが、いったい何を怖がるというのです?」

 革命家はひとつため息をつくと、髭を震わせながらこう言った。

「俺は革命が恐ろしい!」

 革命家は――新たなる独裁者は――瓶のブランデーを一息に飲み干した。

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