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65 女がいると

「おい、林。お前、女がいると話し合いが長くなるって言ったそうだな」

「……はい」

「林、お前、それは完全な失言だぞ。何が問題かわかっているのか?」

「……」

「まず第一に、完全な時代錯誤だな。女の人にも世の中で活躍してもらおうっていう社会の流れに完全に逆行する言い草だ」

「……はい」

「それに、お前の言ったことは完全な差別発言だ。女の人たちを低く見て蔑んでる、そう取られても仕方のない言い草だ」

「……はい」

「しかも、林、お前の立場を考えても、お前の言ったことは大問題なわけだ。委員長の立場にある者がそんなことを言っては、他の生徒たちに示しがつかんだろ」

「……はい」

「おい、林。お前、本当に反省してるのか?」

「……てくれればいい」

「あ? 何だって?」

「ゴミだと思うなら掃除してくれればいい」

「おい、林。それだよ、それ。そんなこと言うから反省が伝わらないんだ。気の利いたことを言おうとするな。それが失言の元だといいかげん気付け」

「……はい、すいません」

「やれやれ、ずいぶんと長い説教になったな、林。どうしてこんなに話が長くなってしまったのか、その原因は誰にあるんだ? 先生か? ひょっとして先生が女だからか?」

「いえ、先生は男です」

「そうだな、先生は男だな。話が長くなった原因は先生じゃない。じゃあ、なんでこんなに話が長くなったか、その原因が誰かわかるか、林?」

「……るからです」

「あ? 何だって?」

「僕みたいなやつがいるからです」

「そうだよ、林!」

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