表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/221

56 不可解なベクトル~ニュートンの仮説における一つの反証の発見

 その時、ニュートンの目の前でリンゴが落ちた。

 風もない果樹園。

 それは彼にとって一つの天啓であった。

 その途端、彼の類まれなる頭脳は高速で回転を始め、この下向きに働く力、リンゴを落下させた力への関心、新しいアイディアの着想、そんなものがぐるぐると渦巻くある種の炉のようなものとなった。

 万有引力。

 すべては一つのリンゴの落下から始まった。

 ニュートンは駆け出した。興奮と共に果樹園を走り抜け、住みかへと急いだ。

 ドアを開け、机へ向かう。この画期的な考えを早くノートへ書き留めなくては。

 この考えは世界を変えるだろう。僕が新しい扉を開くんだ。

 不敵な笑みを浮かべ、ニュートンはノートへ走り書きをした。

 その日、ニュートンは深い満足とともに、ベッドで眠りについた。


 しかし、その翌朝。

「おかしいな……」

 真横に跳んだ小便が汚したトイレの壁を見ながら、しきりに首をかしげるニュートンの姿がそこにあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ