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47 正直な人たち

 正直な人が面接にやって来た。

「わが社はハードディスクのデータ消去を請け負う会社です。そのため、それぞれの社員には非常に高レベルなモラルが要求されるわけですが、あなたはどのような志望動機から、わが社で働くことを希望するのですか?」

 正直な人は答えた。

「ハードディスクは高値で売れると聞いて来ました」


 正直な人が面接にやって来た。

「わが校は、子供たちがのびのびと個性を伸ばしていけるよう、各教師が子供たちを親身にバックアップしていくということを特に重視しています。そのため、何よりも子供たちへの愛が必要な職場と言えるでしょう。あなたは子供が好きですかな?」

「はい、私は子供が好きです」

「ほうほう、それは大変よろしいですな。教師としての一番の適性です」

「はい。私は子供好きです。主に――」

 正直な人が続けた。

「性的な意味でね」


 正直な人が面接にやって来た。

「この教習所へは、どのような志望動機でやって来たのですか?」

「はい、女子大生や女子高生とドライブするのを楽しむために来ました」

「……ふむ。あなたは大変正直ですね。しかし、この教習所へは野郎の生徒も通って来ますが」

「それはちょっと」

 正直な人は嫌そうな顔をした。 

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