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42 そうだ! カスタマーセンターに連絡しよう
ある家電量販店のカスタマーセンターの一日。客と店員のやり取り。
トゥルルルルル。電話が鳴る。ガチャリ。
「あの、お宅で買ったパソコンの調子が悪いんですけど」
「ああ、それは電源系統のトラブルだと思います。修理いたしますので、申し訳ありませんが、持ち込みをお願いいたします」
トゥルルルルル。また電話が鳴る。ガチャリ。
「あの、お宅で買ったパソコンの調子が悪いんですけど」
「ああ、えーと、はい、そうですね。たぶん電源系統のトラブルです。修理しますんで、持ち込みをお願いします」
トゥルルルルル。再度電話が鳴る。ガチャリ。
「あの、お宅で買ったパソコンの調子が悪いんですけど」
「知るかボケェ! 電源系統のトラブルだっつってんだろうが! 自分で直せ! 自分で!」
トゥルルルルル。またもや電話が鳴る。しかし、店員は受話器を取らない。
「なんだよ、なんだよ。ひっきりなしに電話が掛かって来やがる。これでは、まるで……」
天を仰いで、涙を浮かべた。
「仕事の時間中、仕事しっ放しじゃないか!」
至極もっともな不満であった。




