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39 誇り高い奴隷の話

 昔、ある所に、誇り高い奴隷がいた。

 ある日、主人が奴隷にこう言った。

「おい、奴隷。喉が渇いた。茶を沸かせ」

 奴隷が言った。

「やなこった。どうして俺がそんなことをしなきゃいけないんだ?」

 さも不思議そうにそう言った。

 そして……。

「アアッ! アアッ! アアッ! アアッ!」

 ムチで打たれた。


 またある日、主人が誇り高い奴隷にこう言った。

「おい、奴隷。わしは疲れた。足を揉め」

 奴隷が言った。

「お断りだね。あんたが疲れているなら、俺も疲れている。そのくらいのことは、あんたにも見ればわかるだろう?」

 そう言って肩をすくめた。

 そして……。

「アアッ! アアッ! アアッ! アアッ!」

 ムチで打たれた。


 さらにまたある日、主人が誇り高い奴隷にこう言った。

「おい、奴隷。部屋にホコリが溜まっている。掃除をしろ」

 奴隷が言った。

「嫌だね。人を働かせて自分は働こうとしないあんたこそが一番の粗大ゴミ。自分で自分を掃除したらどうだい?」

 むしろに寝そべりながら、そう言った。

 そして……。

「アアッ! アアッ! アアッ! アアッ!」

 ムチで打たれた。

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