39/221
39 誇り高い奴隷の話
昔、ある所に、誇り高い奴隷がいた。
ある日、主人が奴隷にこう言った。
「おい、奴隷。喉が渇いた。茶を沸かせ」
奴隷が言った。
「やなこった。どうして俺がそんなことをしなきゃいけないんだ?」
さも不思議そうにそう言った。
そして……。
「アアッ! アアッ! アアッ! アアッ!」
ムチで打たれた。
またある日、主人が誇り高い奴隷にこう言った。
「おい、奴隷。わしは疲れた。足を揉め」
奴隷が言った。
「お断りだね。あんたが疲れているなら、俺も疲れている。そのくらいのことは、あんたにも見ればわかるだろう?」
そう言って肩をすくめた。
そして……。
「アアッ! アアッ! アアッ! アアッ!」
ムチで打たれた。
さらにまたある日、主人が誇り高い奴隷にこう言った。
「おい、奴隷。部屋にホコリが溜まっている。掃除をしろ」
奴隷が言った。
「嫌だね。人を働かせて自分は働こうとしないあんたこそが一番の粗大ゴミ。自分で自分を掃除したらどうだい?」
むしろに寝そべりながら、そう言った。
そして……。
「アアッ! アアッ! アアッ! アアッ!」
ムチで打たれた。




