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30 ダメ悩み相談ダイヤル~最低相談員

「僕、職場で無視されているんです」

「……うん」

「僕の方から挨拶しても、いつも必ず無視されます」

「……うん」

「それに、仕事のことで必要があって、その人に何か声をかけても、眉根を寄せた本当に嫌そうな表情でにらみつけられて、ろくに相手にしてくれません」

「……うん」

「でも、その人、他の人には愛想よく振舞ってて、僕だけがそういう扱いなんです。僕、その人と顔を合わせるたび、なんだか胃がキリキリ痛くて、毎日辛くてたまりません」

「……うん」

「相談員さん、いったい僕はどうしたらいいんでしょうか? どうか助言をください。お願いします」

「……うん。それじゃあ、一言いいかな」

「あ、はい、どうかお願いします」

「あのな、もっと楽しい話を聞かせてくれ。お前、暗いよ」

 鼻クソをほじりながら言っている姿が目に浮かぶかのようだった。

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