表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/221

20 ポンコツにできること

 ポンコツがある職場へ面接にやって来た。

 ポンコツにはよくあることだが、ポンコツは今まで何をやってもうまくいかず、いくつもの職場を転々として来た。

 ポンコツはポンコツなりに頑張って来たのだが、とにかく何もかもうまくいかない。

 もちろんポンコツはそのポンコツらしい経歴を包み隠さず履歴書の経歴欄に書いたし、面接を担当した社員との話の間、自分がポンコツで、仕事ができず、人との関わりもヘタクソであること、これといって特技も長所も取り柄もないということをつらつらと正直に語った(だから彼はポンコツなのだ)。

 このポンコツの話しぶりに、面接担当の社員は少なからずイラついた。

 こいつはいったい何をしにここへ来たんだと思い、次のような言葉をポンコツにぶつけた。

「さっきからあなたは自分のことをネガティブに語り続けているが、ここは自分の長所やできることをアピールする場です。そのための面接なのです。あなたには我々の職場のためにできることはないのですか? 我々の会社のためにできることは? 例えば、そうだな、我が社のためにあなたにしかできないことがあるはずです。それを聞かせてください」

 この言葉にポンコツは考え込んだ。そして、しばし間を置いて、ポンコツはこう答えた。

「僕は少ない働きで給料をもらうことができます。他の人にはできません」

 ポンコツは穏やかに微笑んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ