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124 阿呆と最終定理
ある日、阿呆が、とある高名な数学者の講義をマンツーマンで受けていた。
今回の講義のテーマは、かの有名な、フェルマーの最終定理であった。
数学者が黒板に白チョークで数式を書きながら語る。
「自然数X、Y、Zについて、n=1の時、Xのn乗とYのn乗の和がZのn乗に等しい、ということは起こり得る。また、n=2の時も、Xのn乗とYのn乗の和がZのn乗に等しい、ということは起こり得る。しかし、自然数nが、もしも3以上の自然数なら、Xのn乗とYのn乗の和がZのn乗に等しくなることはない」
数学者は、興奮と感動とともに、そう語った。
これに対して、阿呆は、
「だから?」
そう言ってほじったハナクソをパクリと食べた。




