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短編・習作集

チョコレート

作者: 綿花音和

練習してみました。

 私が機嫌が悪いと必ず買って来てくれた。


 チョコレート。


 私がチョコレートに目がないと知っていて。


 そういう優しさが好きだ。


 ネクタイを解いたワイシャツ姿の貴方に抱きしめられて。


 キスされる瞬間天にも昇る気持ちになれるんだ。


 ビューンって空だって飛べる気がしたよ。



 貴方の薄い唇に唇を重ねると、何故かチョコレートと煙草の薫りがした。


 「あっ、こいつ先にチョコレートに手を出したな」


 そう思いつつ、貴方との甘い時間に堕ちていく。


 チョコレート風味のキスを後何回重ねられるだろう?


 

 幸せ過ぎて怖いのだ。


 でもチョコレートよりも、私達の人生は形を自由に変えるだろう。


 甘いときもあれば苦いときもあるのだ。



 

 私の住処へ貴方が来てくれることがなくなった。



 ワンルームのアパートには玄関にいつもパンプスが一足。


 私はよれよれのカーディガンを着てテレビを観ながら板チョコを食べている。


 こうしていると貴方のキスを思い出すのだ。


 涙が止まらなくなることもある。


 マッチをすって夢を観るように、安い板チョコで幸せを再現しているのだ。


 

 「神様お願いします、大好きなチョコレートが食べられなくなってもいいから、あの人に会えますように」


 私の唯一の願いだ。














 




 




 

 




 






















まだまだ未熟ですが読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 前半のチョコレートは甘~いミルクチョコレート。後半のチョコレートは苦~いビターチョコレート。みたいな。 1つのものが、良い思い出・悪い思い出の両面を揃えるということはよくありますよね。 私に…
2019/05/13 21:39 退会済み
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