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現実逃避
<現実逃避>
目を瞑る
足には何かツタのようなものが巻きついて
さらにはどろどろしたものも足を引っ張って
私を放そうとはしない
目を開く
上を見上げると
光輝く星の集まり
手を伸ばす
しかしそれはつかめない
足についているものが邪魔だから
私は信じる
自分に翼が生えて
いつかはあの星に触ることができると
私は考えない
自分を手放そうとしないものを
どうしたらいいのか
ただ一つのことだけを考える
自分の望みを
自分の願いを
手にいれられるか
しかし私は手に入れることはできない
永遠に