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ネコとわたし  作者: まめご
第Ⅰ部 ネコとわたし
36/37

その後

古代歴337年。

時の国王イグ・イは、第三王子ヤン・チャオに王位を譲り引退した。

新王はその席を温める間もなく、謀反を理由に二人の兄を殺害。

罪の類は彼らの妻子、側室、愛人たちにも及んだ。

女子供は庭の芝上で一列に並ばされて、次々と首を刎ねられた。

諌めを口にする臣下は、問当無用で殺された。

王の機嫌を損ねたものは、即刻切り捨てられた。

城内は絶えず血の匂いが漂っていたという。

王に嫁いだ十人の妃は、後宮からでることを禁止され、みな原因不明の病で死んでいった。

町や村、部族の民は竣工の度に人柱として、大量に埋められた。

反乱は幾度となく起きたがすぐに沈静化され、その度に部族は皆殺しになった。

十あった小国は七つに減った。

先王は心労のため身罷った。毒殺されたとの噂もある。


同年、ジンは隣国ティエンランに攻め入った。

しかし、予想外の小国の抵抗に戦は二年に亘る。

その最中、国王ヤン・チャオ崩御。

側近の一人、カイドウに刺されて二十八歳の短い生涯を閉じた。

王家は断絶、ジンは内戦時代へと突入する。

混沌と混乱が収まり、一人の男が国の頂点に立つまで百年を要した。


民に平和と安寧がもたらされたのは、451年。

山々が紅く色づく季節だった。












ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

本当はハッピーエンドで終わらせたかったのですが、本編の方の「時空のは果てへ」の後半部分とリンクする所もあってこのような結末になりました。


第二部の語り手は変わりまして、チャルカのイコマになります。

切り離そうか、それとも本編でがっつり絡ませようかと悩みましたが、最後までこれはヤン・チャオの物語であり、本編の方だと途方もなく先になってしまうので、補充部分はまた短編などで補っていく方向にしました。


まだしばらく続きますが、暇つぶし程度に楽しんでいただければ幸いに存じます。


最後にお読みいただいている方、個人的に感想下さった方、そしてお気に入り登録してくださった方に深く感謝いたします。ものすっごく励みになります。本当にありがとうございます。

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