表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ごめんね」のその先は   <魔女と弟子の最後の時の過ごし方>            作者: 文月みい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/33

「ごめんね」のその先は…

 真っ暗だった視界が、うっすらと明るくなってくる。ゆっくりと目を開けると、そこは、見知った私の部屋だった。


「ルーナ!よかった。やっと目が覚めた。」


「本当にお前は無茶ばかりして、もっと自分を大事にしろ」


 声のする方へ顔を向けると、レントの泣き顔と、安堵の表情をしたラピスが、それぞれ私を見ていた。


(あぁ…私帰ってきたんだ…)


 手を伸ばすと、レントがギュと握ってくれる。ラピスが、頭をガシガシと撫でてくれる。


「ただいまレント。ただいまラピス。」


「うん。おかえりルーナ」


「ああ、おかえり」


 私の家族、私の大切な人、ちゃんと守ることが出来たんだね。


 やっぱりあの選択は間違っていなかったんだ。レントを信じてよかった。


 二人の姿を見て、安心した私は突然の眠気にまた再び目を閉じた。


♢♢♢♢♢♢


「ルーナ大丈夫?まだ完全に魔力も戻ってないし無理するなよ」


「このくらい平気だよ。少しくらい動かないと体が鈍っちゃう」


 あれから3ヶ月が経った。


 私たちは、まだ森の中の家に変わらず住んでいる。もちろん森もそのまま残っているし、ラピスも湖で、今ごろはお昼寝中かな。


 結界の中から救いだされ、目覚めるまで3日かかり、一度目覚めてから再び眠って2日後に目覚めた私。目覚めた私は、なぜか光魔法が使えなくなり、光属性が消えていた。


 二人は相当心配したらしく、その後レントはすっかり過保護になってしまった。


 目覚めてから、二人からは心配したことや、勝手に自分を犠牲に動いたことを怒られた。


「私は別に犠牲になるつもりはなかったよ。レントのこと信じてたから、最後にちゃんと伝えたよね?信じてるよって」


 私の言葉にレントが唖然とする。


「…確かに、言ってたけど、ごめんねって言われて、拒絶されたことがショックで、そんなのすぐに忘れたよ。助けるのに必死だったんだ」


 神殿と魔方陣は、レントの魔法で燃やして壊したと聞いた。レントに怪我がなかったか心配したけど、光魔法で守られて無事だったらしい。


「レントと生きることもそうだけど、代替わりの連鎖を断ち切らないと、同じことの繰り返しでしょ?だから私が魔法陣の中に入れば解決かなって思ったんだけど、結果正解だったでしょ。」


 二人が呆れたように私を見る。


「ルーナはそういう残念な子だったな。」


「まぁ、ルーナらしい考えだよ。さすがルーナ。」


 褒められてもいいと思うのに、二人の反応になんだか釈然としない。


 レントが神殿を燃やして、隠し部屋のルナリアさんの記録も燃えてしまった。でも、これでよかったのかもしれない。日記の中にはルナリアさんの気持ちが、たくさん書かれていた。たぶんルナリアさんも日記が燃えてスッキリしたんじゃないかな。


 結界が消えてからは、国は大混乱だったようだけど、今は昔ほど強い魔物はいない。

 それに、ラピスが国を守護することを約束してくれた。それによって、水龍の守る国として、周辺の国からの脅威も防げる事になり、私もレントも結界を壊したことを罪に問われることはなかった。


 全てが終わって、私は今もレントの隣にいる。


 レントと初めて会った時、役目から解放される喜びで、3年後が楽しみだった。

 それから、レントに恋をして、3年後が来るのが怖くなった。

 それが、今では、ずっと一緒にいられるなんて、本当に諦めなくてよかった。


「ルーナ、今日は満月の日だよ。夜に神殿跡の花畑に行かないか?きっと、星も月も綺麗に見えるよ」


「うん、一緒に行こう。楽しみだね」


 その日、満天の星空の下、緊張したレントからプロポーズされたことは、私の一番の幸せな思い出になった。


 きっと、これからもこうやって、幸せが続いていくんだね。

 

「ルーナ好きだよ。これからも一緒に幸せになろう。」


「私も大好きだよ。」

 



                 Fin

これで、完結です。

個人的にはルドが好きなキャラクターなので、機会があれば、ルドとルナリアの物語も書いてみたいなと思っています。


よろしければ、ブックマークや★★★★★評価してもらえると、これからの執筆の励みになります。よろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ