表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

⭕ 隣の水魔法使い

◎ 読者の皆さん、御早う御座います。

  ホラーとは離れてしまいましたが、水魔法を使う魔法使いに弟子入りした少年の物語に挑戦してみました。

  アニメの【 水属性の魔法使い 】が切っ掛けです。

  脳内でOPをリピートしながら書きました。

  期待して読んでは駄目な作品です。


 僕の家の隣には、水魔法の使い手が住んでいる。


 雨が降らず、カンカンりが続き、井戸が枯れてしまうと、水魔法の使い手──水魔法使いが、得意の水魔法で清潔な真水をしては提供してくれていた。


 勿論、善意ではない。


 ちゃっかりと水代を取るしっかものだ。


 だけど、村民達は水代を取って水を提供する水魔法使いの事を「 ばちたりな奴だ 」と言っては非難してかげぐちを叩く。


 村民達は「 助け合いの精神を持て! 」とか「 困ったときは御互い様だろ! 」とか「 奉仕の心を持て! 」とか「 とうとさが無い! 」とか「 カネしゅせんめっ! 」とか腹を立てては乱暴な言葉を発して野次を飛ばす。


 早いはなしが必要な量の水を無料で提供してほしいんだ。


 水魔法使いは「 それがどうした 」と言わんばかりにかぜで、村民達が責め立てるたびに水代を値上げするんだから、図太い神経の持ちぬしだ。


 無料で水を提供してもらえない恨みからか、井戸の水が枯れてしまうのは、「 水魔法使いが井戸を枯らしているからじゃないのか 」とか「 魔法で雨をめて、かんばつを起こしてるんじゃないのか 」とか、とんでも無い事を発言しては水魔法使い対して不満をす村民までる。


 水魔法使いは、そんな事を言われても知らん顔をして、ゆう(ゆう)てきに暮らしている。


 村民達が文句は言っても水魔法使い対して危害を加えないのは、水を提供してもらえなくなる事を恐れているからだ。


 水魔法を使える魔法使いはしょうで、ほかの属性の魔法使いと比べてもにんずうが少ない。


 ≪ ファルダパ大陸 ≫には水魔法使いは10人もない。


 そう、彼女が≪ ペトマ村 ≫からて行ったが最後──、≪ ペトマ村 ≫はみずそくの為にすたれてしまう事になるんだ。


 まれ育った≪ ペトマ村 ≫からて、旅をしながら新しい土地を探さないといけなくなるんだ。


 みんな、それだけはいやだった。


 だからって事もあり、水魔法使いに文句を言って責めたり、八つ当たりはしてもけっして危害は加えたりはしなかった。


 あの日までは────。










 村民の若者が水魔法使いを責めて文句を言った事により、再び水代が上がり、とうとう金貨1枚となった。


 これは完全に村民側の自業自得なんだけど──、村民の若者は自分が “ 正しい ” と思っているから、水魔法使いに謝ったりはしない。


 水魔法使いは迄も寛大だった。


 だけど、とある事件が起きてしまった。


 反抗的な若者達が、水魔法使いの家に、なにを思ったのか放火したからだ。


 メラメラ,ゴゥゴゥと勢いく燃えていた水魔法使いの家は、水魔法使いが呼びした水で無事に鎮火した。


 反抗的な若者達は、家を無くした水魔法使いに対して謝りもしない。


 「 よくりでしゅせん魔法使いがわるいんだ! 当然のむくいだ!! 」と言い、謝るどころか文句を言う始末。


 水魔法使いが小さく「 チッ 」と舌打ちをしたのが聞こえた。


「{ ≪ ペトマ村 ≫の村民は恩を仇で返す奴ばかりだな。この≪ 村 ≫は駄目だ }」


 ごえつぶやく水魔法使いの言葉を僕は聞いてしまった。






「 あの……野宿は物騒だから……僕の家で…………夜を…………寝ませんか!? 」


「 おまえは隣の坊やじゃないか 」


「 僕は1人だから──、大丈夫ですっ!! 」


「 ふむ? 子供にしてはしゅしょうこころけだな。折角の誘いだ。受けてやろう 」


 ニヤっと笑った水魔法使いから、うえから目線で偉そうに言われた。


 放火で家を無くした水魔法使いは、粗末な僕の家で一夜を過ごす事になった。


 たいしたが出来なくて恥ずかしかったけど、水魔法使いは気にしてないみたいだ。


 翌朝になると魔法使いに連れされて、≪ ペトマ村 ≫がいちぼう出来る場所へ連れて行かれた。


 水魔法使いは息をするみたいに水魔法を使う。


 からか渦巻く水の竜巻が現れて、≪ ペトマ村 ≫を襲うと流してしまった。


 ≪ ペトマ村 ≫が在った場所はなにも無い平地に変わっていた。


「 あの……一体なにを── 」


「 うん? 恩を仇で返す恩知らずな村民ばかりだったからな。壊滅させてやっただけだよ 」


「 な……なんで………… 」


「 放火がトドメだった。放火をされて迄、村民達と仲良くは暮らせない。私には無理だねぇ。坊やは幸運だぞ。身寄りの無い1人身だろう。私の弟子として世話してやるから尽くせよ 」


「 え…………弟子?? 尽くす?? 」


「 そうさ。水魔法使いの弟子なんて凄い名誉な事だぞ。私は≪ ファルダパ大陸 ≫で1番の水魔法使いだからな 」


 そう言われた僕は、水魔法使いに魔法を掛けられた。


「 な……なにをしたの?? 」


「 坊やには一宿一飯の恩義が有るからな。私の正式な弟子にしたのさ。これで坊やは私の所有物だ。私からはげれないからな。しっかり尽くせよ 」


「 そ…そんなぁ~~~~ 」


 まれ育った≪ ペトマ村 ≫を目のまえで無くしてしまった僕は、≪ ペトマ村 ≫を壊滅させた水魔法使いの弟子にされてしまった。


 ≪ ファルダパ大陸 ≫で1番の水魔法使い( 自称 )を師匠として、尽くさないといけないなんて──。


 悪魔のいたずらか──、大陸神のまぐれか──。


 僕の人生はしまうんだろう──。


 不安しかないんだけどぉ……!!

◎ 訂正しました。

  責めたりも八つ当たりはしても ─→ 責めたり、八つ当たりはしても

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ