第1話
初めての投稿ですのでどうかいろいろとご理解ください。
更新は不定期です。最初の方は早いと思いますが
ホームルームも終わり、ようやく学校から開放される放課後
「桜、一緒に帰ろうぜ」
「ああ、ちょっと待っててくれ」
鞄に教科書を詰め込むと親友の草薙大樹と廊下に出た。
「今日は部活はいいのか」
「ああ、この前全国、世界と連ちゃんで大会があったろ、あれのおかげで、今日は休みなんだ」
「あいかわらず、非日常にいきてんなあ」
親友の大樹は実家が武道の家であるからか、スポーツ万能で剣道にいたってはこの年で日本一の腕をもっている。そのうえ容姿端麗、文武両道で、もてまくり、神様がひいきをしまくったようなやつだ。イケ面なんて死ねばいいのに、ケッ。
「おまえも、はじめてみたらどうだ、才能はあるとおもうよ」
「いや、お前から才能があるって言われても、むなしいだけだ」
心の内面を押し隠してこたえるが、自慢じゃないが俺は運動に関しちゃほかのやつらよりすこしまし程度だ、こんなチート野郎とは違う。
「お前が武道をはじめてくれると、妹も喜ぶんだがなあ」
「なんでそこであの子がでてくるんだよ?」
そんな雑談をつづけていると、自分の中に妙な違和感がでてきた。
「うん?」
なんだこれ?命の危険・・・じゃないな。だけどなにかがおこる
「どうした?妙な顔をして?」
「いや、ちょ・・・(なんだ!!!)」
誤魔化そうとして言葉をつむぐ瞬間、大樹の頭上から黒い穴?のようなのが出現して膨張した。
「大樹!!」
「へっ?!!ってなんだこれ」
大樹に接触する前になんとか体をひっぱることができた。しかしこの黒い穴?は俺たちを吸い込もうとしてきた。
「やばい、やばいぞこれは」
「桜、それは言わなくてもわかるよ」
吸い込まれないように地面にしがみつくようにして耐えていると、諦めたのか黒い穴?は消えていった。
「なんだったんだ、あれ」
「俺は知らん。出現位置からしてお前に用があったんじゃないのか」
「あんなのに襲われるようなことはした覚えがないよ」
といってもこいつはもてるからなあ、案外女の怨念じゃないかね、まあ、あんなのにどう対応すればいいのかわからんが、以後こいつといるときは気をつけていよう。
「桜、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ、ちなみに俺の交友関係でファンタジーな知り合いはいないからな」
「いや、さっき黒いのが出てきたとき、どうやってきづいたんだ?」
ちっ、朴念仁のくせして余計なことに気がつくな。
そう俺にはたった一つだけ特技がある。それは勘だ。こと、命の危機に際しての勘には絶対の自信を持っている。もちろん、それは殺しに来た相手が見えるわけでも、どんな危機かもわからない。母が言うにはまだまだらしいが、しかし命の危機に対して、せまる危機を察知し、どのような行動で生きるか、死ぬかがなんとなくわかってしまう。こう書くと仰々しいが要は勘が鋭い本当にそれだけだ。そのことは、家族しか知らないし、親友であるこいつに教えてもいいのだが、それを説明するのは難しいっていうか面倒だ(後、恥ずかしい)。
「なんとなくな」
嘘ではない、しかし本当かというと微妙だ
「そうか、しかしあれは、本当になんだったんだ」
「わからんが、やばそうだったな」
命の危機ではないことは確信している。しかし、かなりやばそうだったのは事実だ。用心だけはしておこう。そして俺たちは帰宅した。
やっぱり書くのは難しいですね。召還までいきませんでした。次はいきたいなあ