【菓子屋】肉付の面
染屋の末息子は結婚しても道楽が落ちつかず、今日も祓い屋業に繰り出していた。
不在の部屋に影がさす、原因は二十年前の火災で焼け残った古い面にあるらしい。
好奇心で首を突っ込んだものの、依頼主はつっけんどん。周りも口が重い。
分かるのは手放しても面が戻ってくるという現在の話だけだ。
周囲に聴き込むが、新参者ばかりで火災を知るものは少ない。手詰まりになって不貞腐れていると、また幽霊が出たとお呼びがかかる。
その往来、気がつくと知らない道に迷い込んでいた。熱射にやられ死を危ぶんだ時、駄菓子屋を見つける。気安い店主と世間話に興じるが…。
不在の部屋に影がさす、原因は二十年前の火災で焼け残った古い面にあるらしい。
好奇心で首を突っ込んだものの、依頼主はつっけんどん。周りも口が重い。
分かるのは手放しても面が戻ってくるという現在の話だけだ。
周囲に聴き込むが、新参者ばかりで火災を知るものは少ない。手詰まりになって不貞腐れていると、また幽霊が出たとお呼びがかかる。
その往来、気がつくと知らない道に迷い込んでいた。熱射にやられ死を危ぶんだ時、駄菓子屋を見つける。気安い店主と世間話に興じるが…。