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サフールのポルクスダイヤ  作者: あかあかや
13/17

イラバイとウィナス再び

ボブは彼の世界へ戻った後、中学校へ通学しながらジャンク屋の手伝いバイトをしていた。今日はシモン店長と一緒に、ポートモレスビー市内で回収したスマホや電化製品部品の分解作業をしている。

再利用できる電子部品を取り出したシモン店長が、ボブに話しかけた。短い眉が盛んに上下している。

「おまえの母親から怒られたぞ。村の重鎮だからって、ちょっと横暴じゃねーか?」


ボブがスマホから小型のスピーカーとマイク、それにモーターを取り出して分別し、軽く短髪パーマをかいた。

「すみません、シモン店長。どうも母のリンダは、俺を会社の営業職か何かと同じ扱いをしているようでして」

今度はシモン店長が自身の短髪パーマをかいた。

「まあ、そういった会社へボブが就職するかも知れないしな。おまえは頭が良いし。わしでは大した事は教えられねえが、力になってやるよ」

恐縮するボブである。

「どうも、ありがとうございます」



召喚の日になった。今回は前回訪問したヤラデン港町の町役場前だった。

フタンが出迎えてくれて、まずは近くの屋台で一緒に海鮮ピラフを食べる事になった。フタンの世界ではエビ養殖をしていないため、餌を撒いておびき寄せた野生の小エビを網で漁獲したものである。そのため、エビの種類が多く、オキアミや小魚も交じっている。


今回からはボブとフタン共に軽装だ。安全靴と皮製の手袋だけ身に着けている。ボブが海鮮ピラフをバクバク食べながら幸せそうな表情を浮かべている。

「美味いなー。俺の世界では、こういったピラフが無いんですよ。米は首都や新首都で食べたのと同じですね」

まあ、養殖エビを使った方が安上がりである。


フタンもパクパク食べながら同意している。

「海鮮ピラフは港町ごとに特徴があるんだ。旅の楽しみの1つだな。これから更に南下していくから、魚の種類が変わっていくだろう。楽しみだ。食べ終わったら、町長に挨拶するぞ」

ボブがほぼ食べ終えながら、黄色いココナツを注文した。

「分かりました。ココナツジュースを飲んで食事を終えます」

ココナツの実には白い果肉が付いているので、ついでにソレも食べるつもりだろう。



食事後に町役場へ行き、町長に会うとニコニコ笑顔で出迎えてくれた。

「ようこそ、魔術研究所と真教団の方。貴方たちの情報で、無事にストーンジャイアント群を大陸奥深くへ追い払う事ができました。これで水田施設が安全になります」

王国軍が出動して撃退したそうだ。ストーンジャイアントは土精霊の加護を受けているため、殺してはいないと言う。

「水田と他の農地も、土精霊の加護を受けていますからね。精霊のご機嫌をとっておかないといけません」


ボブが感心している。

「はええ……ストーンジャイアント群って多かったんですが撃退したんですか。王国軍って強いんですね」

フタンが肯定した。

「魔術戦闘専門だからな。今回はゴーレムを使わずに、兵団が直接対処したのだろう。では、町長。この辺りの脅威は取り払われたという認識で構わないのだな?」


町長の表情が曇った。

「実は……もう1件あります。この港町から南は平野部が狭まって回廊となっているのですが、ここに設置されているテレポート魔術ゲートを壊して輸送中の貨物を略奪する盗賊団が居るんですよ。

しかし、残念ながら盗賊団のアジトが特定できていないので、警察が動けない状況です。この港町から南へ100キロメートル圏内という事までは絞り込んでいるのですが。構わなければ、盗賊団の居場所と戦力を調べてもらえませんか?」


フタンがボブと視線を交わしてから答えた。

「私たちの仕事はテレポート魔術ゲートの安全を確保する事だ。広域なので見つからないかも知れないが、調査してみよう」

ボブも笑顔でうなずく。

「引き受けますよ。ですが、もしも見つからなかったら、ごめんなさい」

町長がすがるような目でボブとフタンを見つめた。

「そ、そうですか。ぜひ調査をお願いします」



町役場の外へ出たボブがポルクに聞いた。

「で、何か策はある?」

ポルクがため息をついて答えた。

「はあ……安請け合いは止めた方が良いぞ。夢魔アーサリ君の情報によると、獣人ウィナスが関わっている可能性がある。彼女の個人魔力は把握済みだ。100キロメートル圏内を上空から探査すれば居場所が分かるだろう」


ボブが嫌な予感を感じながらポルクに聞いた。

「上空? まさか、俺を重力操作魔術で空高く放り上げるのか?」

ポルクが呆気なく肯定した。

「そうだが?」


青い顔になっているボブの肩を、フタンがクスクス笑いながら「ポン」と叩いた。

「戻ってきた際に足を折っても、私が治療するので心配するな。私はその間、港へ行って調べてみるよ」

町長の話では、以前は栄えていた交易船が今では衰退しているという。テレポート魔術ゲートに反感を抱いている交易船船長が居るかも知れない。盗賊団に協力して、強奪した貨物を交易船に乗せて密売している可能性がある。

フタンが腰の柄を叩いて微笑んだ。

「警察所属のウィザード魔術師には対抗魔術や魔術具で隠し通せても、この真白剣でちょっと斬れば素直になる。情報を得たら知らせるよ」

さらに顔を青くするボブであった。

(こ、怖ええええ……)



かくして、周辺に人が居ない港の一角へ行き、ボブが左人差し指の黒い爪に告げた。

「ここなら大丈夫かな。しかし、まさか最初に重力操作魔術を食らうのが俺とは。それじゃあ、上空へ飛ばしてくれ、ポルク」

ポルクが足元の地面に光の糸を固定した。

「上空の風に流されるのでな。この場所へ戻るようにガイドラインを設けた。さて、では始めるぞ」


同時にボブの身体が地面からふわりと浮き上がった。ボブが一瞬だけ目を輝かせる。

「お。浮いた」

しかし、その一瞬だけだった。あっという間に自由落下の加速度によって真上へ飛び去っていく。ボブが悲鳴を上げた。

「ひえええええっ」


10秒も経過すると、ボブの姿は上空高くに移動したためフタンが視認できなくなった。地面から延びている光の糸を頼りに上空を見上げてから、軽く肩をすくめる。

「気絶しないようにな、ボブさん。さて、私も聞き込み調査を始めるか」


ボブが上空30キロメートルまで上昇し、停止した。成層圏なのでポルクが物理障壁を展開している。何もしていなければ酸欠の上に凍死だ。

しばらくの間、ボブが浮遊している高度がかなり上下していたが、ポルクによる調整で安定した。ポルクがボブに告げる。

「重力操作の調節ができた。待たせたな。観測を始めよう」


涙目のボブが何とか気絶せずに答えた。

「そ、そうしてくれ……メチャクチャ怖いな、これ」

しかし、100キロメートル圏内で獣人1人を探すため、30分間ほどかかったが。その間、ふわふわ浮遊しながらガタガタと恐怖に震え続けるボブである。空の色が黒っぽいので、異世界という感覚すら感じている様子だ。まあ、異世界なのだが。

「ポ、ポルクよ。まだ見つからないのか?」

「しばし待て」


やがて、ポルクが答えた。

「見つけた。では地上へ戻るぞ、ボブ」

「おう。待ってました」


しかし……着地の際の速度が大きかったようだ。落下の途中から重力操作魔術で減速をかけていたのだが、見事に両脚を数ヶ所骨折している。ただ、光の糸によるガイドラインのおかげで、飛びあがった場所へ正確に戻ってきているが。

激痛に悶絶しているボブを見下ろしたフタンが、少し呆れながらも杖を向けて治療していく。

「まったく。調節不足だぞ、ポルクさん」

ポルクが申し訳無さそうに答えた。

「すまぬ。予想以上に風で流された」



治療を終えて骨折から回復したボブが、半泣き状態で立ち上がった。

「ひええ……とんでもなく怖かったですよ。しかも骨折するし。ですが、おかげで獣人ウィナスの居場所が分かったそうです。夢魔アーサリさんの情報って、かなり正確でしたね」

フタンがポルクから観測情報を共有してから、聞き取り調査の結果を報告した。

「実に半数ほどの交易船船長が盗賊団に協力していたよ。テレポート魔術ゲートから奪った米とサトウキビなどを、遥か北西のニライ王国へ密輸していた。あの王国は寒いので需要があるのだろう」

ボブが驚いて聞いている。同時に半数の船長が心折られた事にも。

「半数ですか。組織ぐるみの犯行ですね。もしかすると町長と役場職員も加担しているかも」


フタンが杖を腰ベルトに差した。

「その可能性もあるが、捜査の続きは警察に任せた方が良いだろう。すでに警察には連絡してある。交易船船長たちの気持ちも理解できるよ。これまでの既得権益をいきなり奪われたような状況だからな。しかし、法は守らねばならない」

ボブがうなずく。

「ですよね。俺の世界でも首都ポートモレスビー市内ですら強盗や泥棒が多いんですよね。盗品を売りさばいている商人も居ます。困ったものです。それで、これから盗賊団を探しに出発しますか?」


フタンが軽く首を振った。

「ポルクさんの観測情報では、この港町から盗賊団アジトまでは100キロメートルだ。テレポート魔術ゲートや魔術陣は無いので、麻ミュレに騎乗しての移動になる。ざっと3時間半かかるだろう。軽食と飲料を買っておこう」

軽食は米粉の煎餅と、ゆで卵、干し肉と硬質チーズだった。飲料はヤシの実である。ポルクが熱線魔術を使ってヤシの実の端を切断し、飲むという形だ。

ボブがそれらを腰ポーチに入れて、麻ミュレに乗った。もうすっかり騎乗に慣れた様子である。

「味気ない軽食ですが、仕方ありませんよね。それじゃあ、出発しましょう、フタンさん」



ポルクによる案内で水田地帯を抜け、丘陵地帯へ入った。ここは岩が露出している荒野なので、麻ミュレの速度が上がる。それでも時速30キロメートルほどしか出していないが。麻製でそれほど丈夫ではないので、こんなものだ。

この地域も熱帯サバンナ気候なので暑い。物理障壁を展開すれば良いのだが、魔力を消費するため常時使用はしていない。そのため、砂塵を浴びながら直射日光に曝されてボブとフタン共に機嫌が悪くなっている。


日差しを浴びて熱くなっている自身の短髪パーマに触れたボブが、先頭を走っているフタンに声を掛けた。

「フタンさん。まだ工事現場用のヘルメットを持っていますか? ソレを被りましょう。白色ですし、ヘルメットと頭の間に適度な隙間ができるので涼しく感じます」

フタンが腰ポーチの中をゴソゴソと探して取り出した。

「そうだったな。帽子では走行中なので飛ばされてしまうが、コレなら大丈夫そうだ」

帽子であっても顎にベルト固定できる仕様であれば時速30キロメートルの走行に耐える事ができるのだが、布製なのでパタパタと動いてしまう。


工事現場用のヘルメットを被ったおかげで、二人の黒髪が熱くならず多少は機嫌が良くなったようだ。その後は1時間おきに小休憩を挟んで、ヤシの実ジュースを飲んで水分を補給している。


こうして白い強化プラスチック製の工事現場用ヘルメットを被って走行を続けたのであったが……目的地の手前5キロメートルに到着した時点でポルクが指摘した。

「光を反射する白いヘルメットは、遠くから発見されやすい。ここで脱いでおく事だ」

仕方なく脱いで、腰ポーチに突っ込むボブとフタンであった。午前中から走行を開始したので、今は昼時だ。ボブの黒い短髪パーマがすぐに熱くなっていく。

「うげげ……迷彩柄のヘルメットが売っていればなあ。オーストラリア軍の払い下げ商店へ行って探してみようかな」


麻ミュレも腰ポーチに収納して、その後は2キロメートルほど潅木の陰伝いに歩いて進んだ。ポルクによる望遠魔術により、空中モニターに廃村が映し出された。石造りの家で、鉄筋コンクリート造りではない。

フタンが右手に柄を握って説明してくれた。

「サフール王国が建国される前の古代遺跡だな。当時はこの辺りでも農業ができたのだろう。さて、少し遅れたが昼食にしようか」


ポルクによる隠蔽魔術が発動して、ボブとフタンの姿が周囲の景色に溶け込んだ。同時に物理障壁も展開されたため、日差しと砂塵から守られている。ついでに虫除けの魔術も起動しているようだ。

ボブが苦笑しながら食事をとる。

「軽食まで見えなくなってしまうんですね。手探りで食べないと」

特にヤシの実が転がっていかないように注意している。



こうしてボブとフタンが昼食を食べ終わる頃には、ポルクによる情報収集が完了していた。

盗賊団の規模は100人ほどだった。廃村を適当に改修して住みついている。全員が成人男性で子供や老人は見当たらなかった。武装はライフル銃のような形状をした筒だ。フタンによると魔術具で、無音で弾丸を発射する仕掛けだと言う。


ボブが思い出した。

「あ。マングローブ林での戦闘で海賊が使っていた武器ですね。弾倉が見当たらないんですが、給弾はどうしているんですか?」

フタンが答えた。姿は見えないが。

「腰ポーチに大量の銃弾を収納している。ソレを転送魔術で武器へ送る。なので、1時間以上も撃ち続ける事が可能だ。射手の視覚と発射された銃弾が連携しているので、見つかってしまうと必中だな。射程距離は概ね1キロメートル前後になる」

ボブが冷や汗をかいた。

「とんでもない性能ですね」


フタンが空中モニターに表示された情報を確認し、うなずいた。

「ふむ。情報収集はこれで充分だな。それではヤラデン港町へ戻ろう」

ポルクが制止した。

「いや、もう少し待て。新手がやってきた。この新手に獣人ウィナスの反応がある」



数分後。100人ほどの新手が廃村から2キロメートルほどの距離に現れ、雄叫びを上げて廃村へ攻め込み始めた。先頭を走っているのはカンガルー型の獣人ウィナスだ。時速60キロメートルは出しているだろうか。手には鉄の棒を持っているため、殺す意図は無さそうだ。

その獣人ウィナスからかなり遅れて、人間と他の獣人たち100人ほどが続いている。彼らも刀剣や銃器は装備していない。同じ姿の中年太り体型の男が10人含まれているが、首領のイラバイだろう。分身魔術を使っている。


ポルクが説明した。

「どうやら盗賊団どうしの争いだな。上空から観測した際には同じ座標だったのだが、実際は2キロメートルほどの誤差があったか。次回からは改善しておこう」

ボブが青い顔になった。

「うへえ……また上空高くまで飛ばされるのか、俺」


廃村の盗賊団は容赦なく撃ちまくり、獣人ウィナスたちを殺そうとしているのだが……銃弾が全て弾かれている。フタンがジト目になった。

「おいおい……物理障壁の魔術具を100人分も用意してるのか。どこから奪ったんだ?」

しかし、すぐに想像したようだ。軽く舌打ちする。

「ち。ストーンジャイアントの巣討伐に出動した王国軍から盗んだのか。真教団から、王国軍は魔術具の管理が甘いと何度も指摘しているのだが……まだ改善されていないのだな」


ボブが納得している。

「ストーンジャイアントの投石攻撃に耐えられる物理障壁であれば、この盗賊団の銃撃は通用しませんよね。しかし、ニューギニア島西部の森から、オーストラリア大陸まで移動してきたのか。彼らも小惑星落下の被害予定地域を知ったのかな」

その森までは津波が到達する恐れは無い。しかし、熱風や赤く焼けた岩石などが大量に飛来して森林火災になる可能性はある。



イラバイ首領率いる盗賊団が物理障壁を完備していたせいもあり、戦闘は一方的な勝利で終わった。特に獣人ウィナスの活躍は目覚ましく、彼女だけで敵盗賊団の半数近くを叩きのめしている。

フタンが感心して見つめる。

「大したものだ。カンガルー型の獣人は元々身体能力が高いのだが、彼女は飛び抜けているな」

しかし、その後に廃村内から連行されてきた数人の恰幅の良い中年男性たちを見て、ため息をついた。

「はあ……交易船船長だ。奪った貨物を品定めしに来ていたのか」


空中モニターでは、イラバイ首領が何やら演説を始めたようだった。ポルクに頼んで、音声を出力してもらう。イラバイ首領の姿が大きく映し出され、彼の姿がよく見えるようになった。

中年だとばかり思っていたが、実年齢は20代後半のようだ。濃い褐色肌で身長は180センチメートルほど。当然ながら筋肉質の体躯で、四角い顔が目立つ。黒の長髪パーマをしていて、顔にはゲジゲジ眉がある。赤黒の瞳で鋭い眼光を放っている。


イラバイ首領の横で仁王立ちしている獣人ウィナスの姿もはっきりと分かった。

彼女も褐色肌で筋肉質だ。身長は175センチメートルほどで丸顔。茶髪の真っすぐな長髪なので、200人の中でも目立っている。青い瞳で短い細眉だが、顔の印象はやはりカンガルーだ。

ポルクが獣人ウィナスの実年齢を特定した。

「18歳だな。ボブより3歳上か」


さて、イラバイ首領の演説内容だが、配下が200人ほどに増えた事と廃村のアジト確保、それに交易船長を従えた成果を自画自賛で褒め称えるものだった。獣人ウィナスも彼の横でニコニコ笑顔を浮かべている。

まあ、そこまでは普通の盗賊団でもしている事だが、さらにイラバイ首領が続けた宣言に、フタンの目が点になった。

イラバイ首領が胸を張って両腕を広げる。

「今から、ここをイラバイ王国の首都とする! 米を分捕りまくって、ニライ王国へ売りつけ豪華な暮らしをするのだ! 物理障壁の魔術具を大量に揃えてあるので、サフール王国軍とも渡り合えるぞっ」


フタンがため息をついた。

「はあ……浅はかな。魔術攻撃を想定していないのか」

ポルクも呆れた口調で報告した。

「情報収集を完了した。ここから離脱しても構わないぞ」


フタンが了解し、ボブに告げる。まだ周辺の景色と同化しているためボブの姿は見えないが。

「分かった。ではボブさん。今回の召喚はここまでにしよう。私はボブさんとポルクさんを送った後で、ヤラデン港町へ戻って報告するよ」

ボブが心配顔になった。

「それって、また麻ミュレに乗って戻るんですか? 盗賊団に見つかりませんか?」

フタンが微笑んで答えた。

「ここへ来るまでの間に、テレポート魔術陣を地面に刻んである。ソレを通ってヤラデン港町へ戻るよ」

実際には20キロメートル間隔で地面に刻んであるため、5つほどだ。これらのテレポート魔術陣は使用後に魔力を失って自壊するらしい。


ボブが納得した。

「そうでしたか。それなら安全ですね。では、また5日後に会いましょう」


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