1/19~2/13 追い込み
ネタ切れです。はい。
1/19
今日ごろに模試の結果が返ってくるであろう、と予想して寒空の下、家の郵便受けまで歩いて取りに行く。
このタイプの封筒特有の感触を感じながらリビングでその結果を見る。
結果は
数学 86点 偏差値68
国語 60点 偏差値51
英語 79点 偏差値62
理科 92点 偏差値74
社会 90点 偏差値71
総合 407点 偏差値70
おお、偏差値70にいったぞ!
記憶量がそのまま反映される教科は強いのか、と思いながら母へと話しかける。
「お母さん、偏差値70いったよ!!これで幕長高校受けても良いよね!?」
そうやってその結果表を母へと見せびらかす。
そうすると全く予想もしていないような高い成績をとってきた息子に目を丸くして返答をする。
「すごいじゃない‼︎もちろん受けていいわよ!なんかお祝いしたほうがいいかしら。」
「ありがとう!あと願書も出そうね!」
と、気持ちが昂りが限界突破してドタドタと階段を上がり、妹の部屋に駆け込んだ。
「俺、偏差値70いったぞ!」
「へー、お兄ちゃんなのにすごいじゃん。」
「ん、なのにってどういうことだ?それに偏差値70って普通にすごいだろ。」
「いやー、私普通にノー勉で模試とか偏差値70いくし、前のやつだって偏差値72とかだったし。」
「うわっ、いきなり天才アピールしやがって。クソッ、さすが天才は格が違うぜ。でも俺は今日上機嫌だからいいや。」
しかし、あの妹に誉められるほどだ、相当凄いことは間違いない。
2/13
目標の勉強時間を達成して暇になってしまった俺はラスト1日の応援の意味を込めて香とLINEをする。
『ラスト1日だけど頑張ろうね!』
と、送るとすぐ返信が返ってきた。
『そうだね!お互い頑張って合格しよう!』
『めっちゃ返信早いじゃん笑ちゃんと勉強してるの?』
『ちゃんとやってるよー、そっちもちゃんと勉強やってよね笑』
とにやにやLINEをしていたら、リビングで暇そうにぼーっとしていた留姫が話しかけてきた。
「そういえばお兄ちゃんってもう過去問とか解いたの?」
という留姫の一言で始まった。
「いやー、なんか実際に自分がどうなるのかって知るのが怖いっていうかなんというか…」
「そんなんじゃダメだよ、しっかり入試するときどこに気をつけたら良いのか、とか色々参考になるし受かるかどうか大体の見当はつくし。」
「うぅん、じゃあやってみようかなぁ。」
そして買っていた幕長高校の過去問を初めて解く。
5年分の問題と受験情報の500ページの圧力が過去問を開く前から雰囲気を醸し出している。
そしてその本を開き、問題を解いてみる。
幕長高校はどのような問題を出すのだろうと思ったが、案外簡単に解くことができ、3回ほど時間を計って解いた。
そして丸つけをしたら合格平均点を超えることが3回連続で出来た。
10000時間もやったら俺でもこんなところに合格できるんだな、とまだ受験が始まっていないのにそんな傲慢なことを考えた。
そして、もう勉強する必要がないな、と思ったので四時間後に時間泥棒を解除するようにして、寝た。
自分と香が一緒に合格する夢を見て。
あと、受験会場で香と会ってどんな顔するかなぁという夢を見て。
あと一、二話くらいで終わります。
今回の勉強時間 8450時間
残りの勉強時間 0時間