今日はイベント日!
さぁ、イベント当日!
盆踊り当日は、あっという間にやって来た。各自、自分達のやる事をしっかりと行い、本日を迎えた。
朝9時、放送が流れる。
[ピンポンパンポーン……ど~も~、黒崎謙二です!…いや~、まだまだ夏だよね~……謙二、そういうのはいいから……何だよ、うるせぇな伸介~…やべ、切るの忘れてた…………え~と、今日は盆踊りなんですが、その前に……宝探しやるよ~、いろんなお宝が有るから、家族で参加してね~!…数字も有って、盆踊りで副賞が当たるかもよ!……それから、公開ラジオ放送もやるからね!…ゲストは会場に来たみんな!……宝探しは10時から受け付けで、盆踊り前までやってるよ~!…みんな、よろしくね!……ピンポンパンポン]
放送が終了すると、謙二と伸介は会場に急いだ。2人の本日の役割は大変である。宝探しの係員·ラジオ放送の整理係·盆踊りの案内役·その他必要時に動く形となる。忙しい1日となりそうである。
会場に着いた2人、
「遅いよ、謙二君!」
「悪い悪い……放送は意外に大変だな?」
「お前がちゃんとやらないからだ!」
「まあまあ、謙二さん、ばっちりでしたよ!」
「だろ?…伸介は頭が堅いんだよな!」
「しれっと文句を入れるな!」
「しかし…後はどのくらい参加者が来るかですね?」
「折角だから、たくさん来て欲しいですね?」
「大原兄弟もそう思うか?……それが心配だよな?」
「そうだよなぁ……客が少なかったら、謙二と夏海ちゃんで参加だな!」
「……しょうがないなぁ……」
「俺と夏海?……こっちの方が楽だろ?」
「何よそれ~!」
「まんまだけど?」
「謙二……とりあえずはだよ、とりあえず」
「それより、尚子と洋平は遅いなぁ……」
尚子と洋平が走って来る。
「ごめんごめん、寝坊しちゃった!」
「目覚まし時計が壊れててさぁ……」
「遅い!…お前達は罰ゲームだ!…宝探しに参加な!」
「「え~!」」
「公開ラジオ見たいのに~!」
「パーソナリティー、バ○ボ○鬼○さんでしょ?…俺、大ファンなんだよ~……」
「そんなの知らん!…決定事項だ!」
「謙二がこう言ってんだし……諦めろ」
「2人共、頑張ってね!」
「サボっちゃダメだよ!」
「「盛り上げ、よろしくお願いします!」」
尚子と洋平、宝探しに強制参加の様である。
もうそろそろで10時という時間、謙二と伸介は受け付けを開始しようとしてびっくりした。物凄い人数が集まっている。
「ねぇねぇ、チームなら何人でもいいの?」
「宝は何個取っても大丈夫なの?」
「ラジオに参加しながら宝探ししてもいいよね?」
「お昼は自分持ち?」
並んでいる人達は、色々と質問している。
「受け付けするよ~!、その辺は言った通りだね!」
「常識の範囲で考えてね!」
受け付けをこなしながら、謙二と伸介は質問に答えていた。
「私も手伝います」
「お?…悪いね、冬美ちゃん!」
「助かるよ~、本当に悪いね!」
「いやいや……はい、こっちでも受け付けしますよ~!」
謙二と伸介が考えていたより、かなり人数は集まっていた。3人で受け付けをやるのだが、なかなか終わらない。結局、政さんと大輔も手伝い、受け付けは10時半頃には終わった。
謙二がマイクを持つ。
「少し遅れましたが、今並んでいた方の受け付けは終わりました~!」
『ワァ~!』
「みんな、ニューヨークに行きたいか~!」
『オ~!』
「自分のお金で行きなさい」
物凄く笑いが起きている。
「さて、これから宝探しだけど注意事項が有ります。意地悪はしないように、いいですね~?」
『は~い!』
「途中からの参加もOK!…では……宝探し……スタート!」
『ワァ~!』
みんなが一気に走り出した。
「うむうむ、まずは成功だな」
「そうだな……よし、次はラジオだな?」
「おう!」
謙二と伸介は、浜辺のラジオ特設スタジオに向かった。冬美は一足先に行っている様である。
ラジオスタジオに着いた謙二と伸介。
「あれ?…鬼ちゃん?」
「うん?……謙ちゃん!」
「やっぱり鬼ちゃん!…どうしたの?」
「ラジオの公開放送だよ~!」
「鬼ちゃんがMC?」
「そりゃそうだよ~、俺の番組だもん!」
「あ!…前に言ってた番組って……」
「そう、これ!……謙ちゃんはどうしたの?」
「今、そこの海の家で働いてて……」
「……もしかして、謙ちゃんのアイデア?」
「そうなるかな?」
「どうりで……楽しそうな企画だもんねぇ!」
「謙二?…知り合い?」
「高校の同級生!…楽しい男、鬼ちゃん!」
「高校No1は、謙ちゃんだけどね!」
「鬼ちゃんには負けるよ~!」
「リボンでも付けて返します!」
「……謙二が2人居る様だ……」
「とりあえず鬼ちゃん、今日はよろしくね!」
「任せてよ!…謙ちゃん、サポートしてよ?」
「勿論だよ!」
プロデューサーがやって来た。
「伸介さん、今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ……我が儘を聞いて下さって、ありがとうございます」
「いやいや、楽しそうだからね!」
「プロデューサー、同級生の謙ちゃん!……トライアスロンの日本記録保持者なんだよ!」
「鬼ちゃん、昔の話だよ」
「いやいや、記録は今でも破られてないでしょ?」
「確かにそうだけどさぁ……」
「何々、鬼○さんの知り合い?…なら、ダブル司会でどう?」
「それいいですねぇ!」
「おいおい、鬼ちゃん?」
「謙ちゃん、今日はよろしく!」
「よろしくじゃないよ!…聞いてないもの!」
「だって、言ってないもの!…今決まったから仕方ないよね?……よし、では決定~!…テッテレー!」
「テッテレーじゃないよ!」
「謙ちゃん、諦めは肝心だよ?」
「謙二がやり込められてる……」
鬼○の強引な進めで、急遽謙二もMCに……何か有りそうである。
ラジオの公開放送がスタートした。
「やっほ~!…MCの鬼ちゃんだよ~!……今日は特別MC、僕の高校からの親友で面白い男No1、黒崎謙二さんも一緒だよ~!…はい、謙ちゃん!」
「はいじゃないよ、強引なんだから……俺も頑張るから、フォローをお願いね、鬼ちゃん」
「任せてよ!…大船に乗ったつもりで!」
「大丈夫かなぁ……」
「なんだよ、僕は約束破らなかっただろ?」
「両手じゃ足りないくらいに有るぞ?」
「そんな事ないだろ~?…ほんの数百くらい……」
「ほら、足の指入れても足りないだろ?」
「まあまあ、では……番組スタート!」
始まりから、周りから笑いが飛んでいる。どんな番組になるのだろうか。
楽しくなりそうです!