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お盆と言えば、盆踊り!

問題は、まだまだ!

忙しく目まぐるしい日々が続く。謙二と伸介は、確かに仕事には慣れて来たのだが、客の多さに毎日精一杯だった。

そんな毎日が過ぎていき、そろそろお盆となった。本日は街の集まりがあり、謙二も参加している。仕事から一時的に抜けられる為に、謙二と伸介の間でどちらが大輔と行くかで揉めた。

「とりあえずだな~、先輩の俺だな!」

「何言ってんだよ、お前じゃ不安だ!」

「お前に言われたくねぇよ!」

「お前よりはマシだよ!」

「よし……勝負といくか?」

「いいだろう……待った無しだからな!」

この勝負だが、トランプとなった。大輔がカードを切り、ポーカーでの勝負と決まった。2人共に1度のカード交換をした。

「「勝負!」」

「見ろ!…J(ジャック)のスリーカードだ!」

「……残念だったな、伸介……A(エース)のスリーカードだ!」

謙二の勝利となり、本日は謙二が同行となった。


街の集まり、友則も来ていた。

「おう、友則……友繁は?」

「謙二さん、友繁は大橋さん家のエアコンの修理に行きました」

「エアコン?……直せるの?」

「はい、前に電気屋で働いてましたから」

「友則は何が出来んの?」

「俺は……実は簡単な家の修理とか、物を作る事なら……前は大工だったんです。不況で潰れましたけど……」

「……ペンキとか出来るか?」

「一応は……ある程度なら、大体は何とか……」

「友繁もなのか?」

「はい、ある程度ですけど……」

「よし、それは助かる……何でも屋も出来そうだな?」

「それは……需要が有れば、恩返しも込めてやろうかと……」

「そうだな、それがいい……頑張れよ!」

「ありがとうございます!」

友繁と友則は上手くやっている様だ。

ちなみにだが、住み始めた2人が大変だろうと商店街の半分の人がお金を先払いした。このお陰で、友繁と友則は生活は何とかやっていた。最初こそ、朝から食事は通う形になっていたが、迷惑ばかりを掛けられないと自分達で食事は何とかやっている。しっかりした2人である。

また、この2人は意外に何でも出来た。その為に、本日の様にエアコンみたいな家電製品の修理や時に雨漏りの修理、犬小屋の作成なんかもやっていた。街の人達は大助かりである。

謙二と友則が話をしていると、会長が入って来た。

「社長、政さんが会長だったんすか?」

「知らなかったのか?」

「そりゃあ……政さん、ただの便利なオヤジかと……」

「……少し酷いぞ……」

この会議だが、盆踊りについてである。毎年盆踊りをやるのだが、年々参加者が減っているのである。リゾート客は増えている為、単に魅力がないだけなのだろうが、この解決策が思い付かない。

「という訳でだ……この事は、謙二君と伸介君に任せたいんだが、どうだろうか?」

『賛成!』

「ちょっと!…大体、訳も言ってないですよ?」

「いいじゃないか、どうせ決まりなんだから!……満場一致でよろしくね!」

「社長、何か言って下さいよ!」

「俺も賛成だ……お前、すぐ仕事サボるしな!」

「大輔さんが言うんだから、断れないね?」

「……仕組んだな……」

「謙二さん、俺達も手伝いますから」

「……分かった……今日は俺達も見回りするから、その後はブルー·マリンで打ち合わせだ……政さんと社長、夜食のお金はお願いしますね!…嫌とは言わせませんよ!」

「……抜け目のない奴め……」

「敵わないなぁ……」

転んでもただでは起きない謙二である。


ブルー·マリンに帰って来た謙二、伸介の所に行き仕事に戻る。夏海と冬美が手伝っている。

「いいな~、若い娘と仕事出来て……」

「帰って来て、いきなりそれか?」

「何々、謙二君は私と仕事したかったの?」

「そりゃあなぁ……」

「本当に?」

「やったね、夏海ちゃん!」

「だってなぁ……むさいオヤジ達の中で、勝手に盆踊りの事を任せられたんだぞ?…夏海の方がマシだろ?」

「……確かに、夏海ちゃんの方がマシだな……」

「マシって何よ、マシって!」

「謙二さんに伸介さん、普通に酷いですよ!」

「しかし……盆踊りどうするかなぁ……」

「大変なのか?」

「年々、参加者が減ってるらしい……」

「客足回復か……ご苦労様」

「お前もやるんだよ!」

「何で?」

「社長がOK出したから!」

「そんな勝手な……」

「あの社長は勝手なの!……今日は見回りを大原兄弟と一緒にやって、その後でブルー·マリンで打ち合わせだ!」

「……そうなるな……大原兄弟、心強いな」

「本当に……」

「私も参加して上げようか?」

「夏海はいいよ、後々面倒になりそうだから」

「何よそれ~、失礼しちゃうんですけど~?」

「謙二さん、3人集まれば文殊の知恵ですよ!…夏海ちゃんも私も参加します!」

「冬美ちゃんは助かるけどさぁ……夏海だよ?」

「文句有るの?」

「謙二、お願いしよう……場合によって、夏海ちゃんを理由に社長も参加だ」

「成る程……夏海、よろしく!」

「何となく、しっくり来ないんですけど~……」

結局、盆踊りの企画については、謙二達に任される事になった。トライアスロンの事も有り、謙二達なら何かをしてくれるとみんなが思っている様だ。どんな盆踊りを謙二君は企画するのだろうか。

どんな事をするのか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] トライアスロンの次は盆踊り! 夏の風物詩がやってきましたね。 どんなハプニングが待ち受けているのか、楽しみですね!
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