エピローグ
「あーあ。よく寝た。」
すがすがしい朝の光の中、俺は思いっきり背伸びをした。
「おはよう、カイル。」
「おはよう、ルナ。ファー達はまだ寝ているのか?」
「ええ。まだぐっすりと眠っているわ。」
最近忙しかったからな。体が小さい分かなり疲れが溜まっていたのだろう。
あのグリブラとの死闘(?)の後、サンディーがグリブラについて話してくれた。
グリブラはトランス国の魔術師でシルフィーがトランス国を逃げ出してからずっと二人の命を狙っていたらしい。
それと嘘をついて傭兵を雇ったのはペシルニア国までの道のりはかなりあったので二人だけでは力尽きてしまうかもしれないと考えたからだ。だが、グリブラに見つかってしまったので、大勢で行動しているとかえって目立つので金を払い傭兵達と別れた。
「でも、本当に良かったの?」
「何が?」
「もう!その目と髪と、サンディーの事よ!」
今の俺は前の通り、茶髪と青い目に戻っていた。
そして、サンディー…俺の姉貴はここにはいない。俺達は手分けして父さんと母さんを探すことにした。
シルフィーの情報によると、父さんと母さんは何処かに逃げる事が出来たようだ。
俺達は、トランス兵…そしてグリブラより先に父さんたちを見つけ、守ると誓った。
「ああ、いいんだ。それよりおまえこそ本当にいいのか?危険だぞ。今回の旅は。」
「何言ってるのよ。私はいつもカイルと一緒にいるわ!」
「…?なに力んでるんだ?ルナ。」
「えっ?べっ、別に力んでなんか……」
「あーっ!ルナとカイル、みーつけた!」
「二人とも酷いよー。起こしてくれたっていいじゃあないか!」
ファーとリーがすごい勢いで飛んできた。
「置いて行かれたって思ったのよ!あっ、でももし私を置いていったら、超特大ファイヤーを送ってあげるからね。」
「おっ、置いていくわけねーだろ。さっ、行こうぜ。」
ちっ、置いていこうと思ったのに…。でも、まーこれでいつも通り…
「待って下さーい!」
「えっ?」
振り返るとクロックが青い目を輝かせて手を振りながら走ってきた。操られていた効き目が切れて、目の色が元に戻ったらしい。
「僕も一緒に行きまーす!」
「何でおまえも来るんだ!」
「あなた達の冒険を歌にして、仲間と家族愛を語るためです!」
「そんな恥ずかしい事をするなー!逃げるぞ!ルナ、ファー、リー!」
どうやら俺の旅は前途多難になりそうだ。
朝日の中、少年は四人の仲間と供に新たな旅に出た。
一人の少年の話はまだまだ続くのであった。
これで一先ず完結です。
これは私が学生の頃に書いた物をほんの少しだけリメイクしてアップしたものです。
当時はこの続きも考えてはいましたが、その資料は今はほとんど無くしてしまいました。
もしかしたら続きを書く…かもしれません。




