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麗紗ちゃんは最狂メンヘラ  作者: 吉野かぼす
第二章 もう絶対に離しませんからね、先輩!
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琥珀VS童顔その2

「な、何よそれ……!」

 黄玉が煌めいて童顔へと放たれ――。


「きゃああああああああ!!!」

「えっ?」


 る事は無く、黄玉は私の目の前で大爆発を引き起こした。


「きゃっ!? ……え? 何今の……」

「……けほっ、けほっ……ねえ!? 今のは成功するべき所でしょ!? 何でこんな時まで爆発するの黄玉!?」


 くそう使うんじゃなかった……。

 まさか自爆するなんて……。うう、身体がボロボロだ……。


 童顔も突然の敵の自滅にきょとんとしている。

 でも一応あの無数のバネは解除されたみたいだ。


 ああいう感じで大規模に能力を使うと精密性とか持久力が弱くなるんだよな。

 結果オーライと言えば結果オーライだけどさ……。


「この前はもっと上手く使えてたのに……!」

 私はふと初めて黄玉を使った時……屋敷の庭で黄玉の実験をした時の事を思い出した。

「それじゃこれに黄玉を撃ってね」

「おっけ、分かった」


「ったく何で俺まで付き合わされないといけないんだよ……」

「何かごめん……」

「おいお前今すげーナチュラルにタメ口ききやがったなオイ……!」


 私は耕一郎が出してくれた土袋の山から少し離れた所で黄玉を出す用意をしていた。千歳と耕一郎は遠巻きに立っている。


 これなら黄玉が爆発しても二人が巻き込まれる事は無いだろう。

 決闘の結界も張られてるから屋敷も大丈夫。二人は結界の中に居るけどそれは黄玉を近くで見る為だ。


 よし、じゃあ早速……。


「行くよ! 黄玉!!!」

 私は千歳の実験室でやった時と同じ要領で空気に八重染琥珀を注いでいく。

 光り輝くエネルギーの玉がみるみる大きくなり――。


 大爆発を起こした。私の手から離れる前に。

 ボゴオオオオオオオオン!!! 


「ぎゃあああああああああ!」

「ひゃん!?」

「おわっ!?」


 私の身体は爆発の衝撃で結界まで吹き飛ばされた。

「いてて……千歳と耕一郎は……」


 頭がクラクラしつつも二人の方を見ると、二人ともまるでマンガのように黒コゲになっていた。

 もしかして……と思い自分の体を見たらやっぱり煤で真っ黒だった。


 なんてこった……。

 土袋の山もかなり崩れている。


「黄玉はもう封印しないと――」

「凄い威力じゃない! もう一回やるわよ!」


「おいふざけんな! また失敗するだろうが!」

「次は大丈夫な筈よ! それにデータがもっと欲しいわ!」


「ええ……わ、分かった……」

「くう~っ! クソ! すまん琥珀、こいつこうなったら止めらんないんだよ……今度は失敗するなよ。絶対に、絶対にだ!」


「ああ、多分大丈夫だから!」


 そうして千歳の望みで黄玉の実験は二回目に続いた。

 耕一郎が土袋を元通りに整えてくれる。


「さっきよりも抑えて……黄玉!」

 光の玉が今度は爆発せずに金色の光の尾を引いて飛んでいった。


 よし、成功し……。

 ボンッ! 


「のわっ!」

「きゃん!」


 ……黄玉は土袋を避けてまるで狙ったかのように耕一郎に当たった。

 隣に居た千歳もちょっと巻き添えを食らった。ていうか叫び声私より断然可愛いんですが。


「おい琥珀! 今のは絶対わざとだろ! ふざけんな!」

 耕一郎がずかずかと額に青筋を立てながら詰め寄ってきた。


 この元ヤンフラグ回収が鮮やかすぎる。

 私は何となく耕一郎に小さめの黄玉を放った。


 バァン! 

 それは耕一郎に当たり衝撃を与えた。


「うはっ! てめえ何しやがる!」

「やった……! ノリでやったら成功した……」


「おいふざけんじゃねえ! ノリで能力人に向けて撃つ奴があるか!」

「ああごめんごめん」


 いやでもあんた黄玉食らっても驚くだけでビクともしなかったじゃん……。

 流石はレベル10。格が違うなー。


 ギャーギャーと騒ぐ耕一郎に適当に謝っていると、千歳がホクホク顔で私に言ってきた。


「琥珀ちゃん……データはこれで十分よ。あとは解析するだけね」

「おお、なら良かったよ。まあ当分黄玉は使わないかな……」


「でも威力があるから上手く使えるようになったらすごく便利よ? データもたくさん取れるしどんどん使いなさいよ」


「完全に欲が出てるよ千歳……でもたまには使おうかな黄玉」

「よっし! じゃあ今回の解析が終ったらまたお願いね! もちろん耕一郎ちゃんもね!」


「はあ……分かったよ」

「おい俺を巻き込むんじゃねえ! 二度とゴメンだね!」


 ニコニコと笑いながらそうお願いしてくる千歳。

 この子だいぶマッドサイエンティスト入ってるんじゃ……。

 そんな風に思いながらも私達は最初の黄玉の実験を終えたのであった。

 うん。

 誰だよこの前はもっと上手く使えてたのに……! とか言った奴。

 まるで使いこなせてないじゃないか……! アホか私は。


 そもそも八重染琥珀は精密性が低いんだ。個体ならともかく空気に注ぐとなるとこうなるのも無理もない。

 まあピンチは脱却できたからいいか……。


「……もしかしてクソガキあんた自爆したの? わざわざ私のバネから逃げる為に? バカじゃないの?」

「うっさいクソババア!」


 私は童顔に的確に煽られムカついたので黄玉をぶちかました。

 すると黄玉は運よく童顔に直撃し、爆散した。


「うぎゃあああああ!」

「おお当たった!」


 童顔の身体は衝撃によって弾き飛ばされ、壁を突き抜けて何処かにいった。

 適当にやった方が当たるとは不思議だと思った。

 意外と能力っていうのはそういう物なのかもしれない。









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