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麗紗ちゃんは最狂メンヘラ  作者: 吉野かぼす
第一章 ここから私達の全てが始まったんですよね先輩!
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私と先輩の愛の巣その4

今回いつもより少し短くなってしまい申し訳ありません。



〇月×日

 今日は人とぶつかってしまった。

 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!

 でも私がぶつかってしまった人は私を責めたり怒鳴ったりせずに私に怪我は無いかって心配してくれた。

 耕一郎達以外にも優しい人間は居るのね。


 ぶつかってしまった人って……私の事かな? 

 耕一郎達っていうのは多分使用人達を指すんだろう。


 こんな当たり前の行動も優しいって言えるのは、よっぽど今まで会ってきた人間が酷かったって事なのかな……。

 これにはまだ続きがある。


 でもその後また愚図に絡まれた。

 前の馬鹿みたいにならないようにちゃんと猫をかぶってあげたのに、そいつは少しも聞く耳を持たない動物だった。

 愚図。ぐずぐずぐずぐずぐずぐずぐずぐずぐずぐずぐずぐずぐず。

 何喧嘩って。いつの時代の話? あなた猿? いや猿に失礼ね。

 そんな愚図に絡まれていたとき、あの人が私の目の前に颯爽と現れたの! 

 私なんかの為にあんなに必死で戦って助けてくれて……しかも何も見返りを求めないで……。

 本当にかっこよかった。素敵だった。

 私はその時あの人に恋をした。最初はドキドキするだけでそれが何なのかあんまりはっきりと分かってなかったけど千歳がそれは恋だって教えてくれた。

 耕一郎は「知るかそんなの」って言って教えてくれなかったけど。あいつクビにしようかしら。

 まあでも今の私は気分が良いから許してあげる。

 でも……どうしたらあの人とお近付きになれるんだろう。

 それを千歳に聞いたら「まずは情報収集よ」って言われた。

 じゃあまずあの人について徹底的に調べないとね。明日黒萌情報屋に行かないと。

 ああ……はやくあの人と仲良くなりたいな。いや、なるの。絶対に仲良くなるの。あの廊下の出会いは運命だったのよ。運命は私に味方してくれているの。あの人の傍に居て良いのは私だけ。先輩と永久不滅の愛を紡げるのは私だけ。

 誰にも、邪魔出来ないしさせないわ。先輩……大好き。


 あの子の私への気持ちは、私の想像を遥かに超えていた。


 もうあの子にとって私は恋人だとかそんな次元ではなく運命の相手なのか……。


 愛が重いってレベルじゃないな……。

 それより、この日だけで色々な情報が出てきたな。


 まず、使用人はおそらく三人以上いる。

 一人があのコック『凍牙』、二人目が『千歳』、三人目が『耕一郎』。


 あと二人も特色者の可能性は十分ありうる。

 凍牙の様子を見るに使用人達はあの子が私にした事を見逃すどころか協力しているみたいだから気を付けないといけない。


 そして、黒萌情報屋。

 こんな田舎にそんなものが存在するとは初耳だけど、黒萌っていう名前が引っ掛かる。


 クラスメイトの黒萌みるり。

 珍しい名字だから無関係とは思えないし、私と同じクラスだから私の情報を割と簡単に入手出来る。


 何より黒萌は特殊型の特色者だ。情報収集とかが得意な能力なのかもしれない。


 ほぼ確実にあの人が麗紗ちゃんに協力した、と考えるべきだろう。それなら私の部屋にあるものを再現した部屋が作れた事にも納得がいく。


 脱出に成功したらあの人にも気を付けないとな。気を付けてばっかりだな……まあそれしかないんだけど。


 麗紗ちゃんの執念も本当に怖さを通り越して敬意が湧いてくる。情報屋まで使って私の事を調べ上げるなんて……。


 その後の日記は私とのデートが生涯で一番楽しみだとかこっそり撮った写真がかっこよすぎて携帯の待ち受けにしてその後プリントして屋敷中に張ったけど興奮して勉強に集中出来なくなっちゃったから外して大切に机の引き出しの中にしまったとかそんな事が昨日まで延々と綴られていた。


 私は日記帳をそっと閉じて、元の場所に置き麗紗ちゃんの部屋を出た。


「さて……もう出口無いかなあ……」

 こうなったら窓から出るしか無いな。しょうがない。出口全部封鎖されてるし。


 窓も封鎖されてるかもしれないけど、今は色々な可能性を試すしかない。


 そう思いつつ廊下の窓の鍵に手を掛けた時、私はある事を閃いた。


「こういう屋敷って……緊急用の隠し通路がタンスの裏とかにあるんじゃ……!」


 私は思い付いたままに麗紗ちゃんの部屋に戻った。タンスは無いけど勉強机の裏に無いかな。


 結構大きいし。緊急用の通路だから一番大事な人の所にあるはず。


 私は勉強机を机に並べてある物が散らばらないようにゆっくりと動かした。

 すると、勉強机の裏に扉が現れた。







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