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大空の出戻り  作者: 自宅防衛隊
攻防戦
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ワレ壊滅セリ!!

我々はジュウケイとか言うC国の山奥よりジャップの本土を目指し、出陣した。

私の名はモブ中尉。栄えあるアメリカ陸軍戦略攻撃隊隊長だ!

何故中尉如きで隊長かって??

そりゃこんな困難な作戦では戦死確実だからと上層部も匙を投げてるからよ。

我々は戦死後の慰労金を先払いして貰い、更に家族への遺族年金も士官同様にして貰って

ようやく出撃を覚悟した。

ジュウケイの山奥では女も酒も無く、未だ見ぬジャップの本土に腹に抱くベビーを叩きつけるのを夢見るのみ。


ようやく燃料を全25機に満タンに出来る程備蓄が完了すると、命令が下る。

この基地は放棄するので、出撃し爆撃が成功したらアリューシャン列島を目指せ!!


アホか!!死ねと言ってくれよ。

我々は命令を受諾後、ワインやビールを輸送して貰い、アフリカ白人女性を抱き、

この世に山程未練を残して出撃。


敵地に近づくに連れ我等の緊張は最高になる。

高度を上げねば!!

ターボを装備してるB29ならば高高度を飛べる。

目標は敵地ならば何処でも良いと言う。

イキツシマ沖を飛ぶ頃には高度9000m!

最早地球が丸いを実感出来る高度だ。


そして・・ジャップは我等を歓迎してくれた。

主翼から煙を吐くミサイル?を発射。

燐か何かか?燃え盛るベトベトした物体が機に張り付き高度9000でも消えない。

中には爆弾に引火し自爆する機も多い。

私は隊長として任務の失敗を直感。


「こちら隊長、生存機はただちに爆弾を捨てよ。そして・・生きろ。

不時着出来るなら降りても構わぬ!!」


基地には任務失敗とのみ無電を打ち無電機を破壊した。

私の機(まだ愛機名も無かった)は主翼に引火し翼が折れブリルに入った。

グルグル回り制御不可能。クルーは機体から脱出しようともがくが、胴体の壁から離れる事が出来ず・・。

やがて機は海面に激突。

我々は死んだ。



生き残った機も敵の新鋭機に主翼を砕かれ燃料タンクをブチ抜かれ・・。

生きてアリューシャンに辿り着いた機は一機も無かった。


初陣のB29壊滅セリ!!

初陣失敗です。

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