モンタナ襲来
サイパン、パラオ、トラックの三角飛行で我が哨戒機は常時偵察しておる。
偵察機はワシが提案した彩雲だ。
燃料を多量に搭載し高速で飛行。長時間飛ぶための快適飛行を目標に開発された、
彩雲偵察機。
誉で無く金星エンジンを採用。
誉搭載機よりは若干遅いが、それでもグラマンよりは速く、また高高度飛行のため、
与圧をテスト装備してる。
おかげでパイロットからは好評だと聞く。
操縦員とカメラマン兼無線手の二名搭乗。
最高時速330ノット、およそ610kmだ!
ジェットエンジンの開発で出来たタービンを装備し高高度でも速度を維持可能となった。
武装は主翼に13粍機銃を二門のみ。
これは非常時の最終武装。
彩雲の武器は高速と高高度のみなのだ。>後方機銃は与圧の関係で搭載不能。
彩雲はサイパンアスリート飛行場を飛び立つとトラック環礁周辺を偵察し、パラオを飛び、
サイパンに帰還と言う三角飛行を常時任務としてた。
昭和18年、6月7日。
サイパンを飛び立った彩雲は電探(小型化)に艦隊らしきモノを発見。
即座に高度を上げ敵を高高度より視認撮影。
大和を凌駕する巨艦がトラックに迫ってた。
「緊急緊急!!こちら彩雲一号機、巨大な戦艦がトラックに迫りつつあり!!
艦隊の出動、並びに全機の退避を進言ス!!」
遂にモンタナが出動して来たのだ。
彩雲一号機は高高度を飛び敵の方向経度を詳細に報告。
トラック駐在の戦闘機や爆撃機はただちに退避し、被害を抑える事に専念。
連合艦隊は出撃準備にかかりトラックは一時放棄!
モンタナが来ては叶わない!!
トラックの住民は基地周辺の島から逃げ、無人島で息を潜めるそうだ。
彼等は文明人では感じられない危機予知が可能だと言う。
艦隊は出動するが、モンタナがトラック攻撃までには・・当然間に合わない。
どうするの???
モンタナ攻撃は次回!!>夕方ごろ更新します。




