閑話 その頃の欧州
帝政ドイツ帝國は隣国、フランスに宣戦布告し堂々と渡り合っていた。
フランス空軍は新鋭機ドボアチンD520を増産し、ドイツ帝國のBf109と渡り合う。
そして地上戦でも闘いが続くがお互いに境界線を越えないと言う協定を守り、
地上と空中のみと言う不思議な戦争であった。
イギリスはフランスに協力しフランス機の弱点、エンジンを輸出。
機動性が高いがエンジン能力の低いドボアチンに強力なマリーンエンジンが搭載され、
Bf109を押し返せる様になったのだ。
ドイツ側もBf109に加えFW190を前線に投入。
熾烈な空中戦がドイツとフランスの国境地帯で繰り広げられ、観戦武官が見学に訪れると言う、
ある意味ショーみたいな戦争となってたのだ。
ドイツ側の観戦武官に嘗てドイツ陸軍伍長として第一次大戦に参戦したアドルフヒットラーが居た。
彼は大戦後、絵の道に目覚め、愛妻エヴァブラウンを娶り、旅をしながら個展を開き絵を売る稼業で食ってたのだ。
ドイツ側から観戦武官として招待され空戦の模様を描いて欲しいと依頼され、彼はドイツ空軍の若者の闘いを心躍らせながら描いたのだ。
彼の絵は戦後、高い評価を受けピカソと並ぶ絵画家として世界に名を知られる存在となったのだ。
ドイツとフランスはお互いの国土を犯さない不可侵条約を守り、不思議な戦いを続け、
その後、ソ連がドイツに侵入した事で第二次大戦が始まり、フランスはドイツと講和。
ドイツも宿敵フランスと共同でソ連に対抗し、ソ連を迎え撃つ闘いとなる。
閑話です。欧州戦線も世界が変わってます。




