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大空の出戻り  作者: 自宅防衛隊
USAの反攻開始!!
32/56

トラック防衛戦

ワシ等はまたも前線へと飛ぶ。

アメ側はガダルカナルを豪州に渡し撤退後、一旦本土に帰り編成。

ミッドウエーやハワイを強化しマーシャル諸島に前線基地を構築。

連日トラック諸島を爆撃攻略してると聞く。

当然、我が海軍も迎撃戦を繰り返しておるが、ヒヨコの乗る鍾馗ではキツイと言う事で我等も進出する事になったのだ。

ヒヨコ達は空母に乗せサイパンに後退。

ワシ等は厚木の官舎を引き上げさせ、女房を郷里に帰すと零戦32型で出陣。

エンジンを更に強化した最終型になるとの事。

次は烈風だそうだ。

戦爆共に烈風が主役となり今の艦爆は全て訓練機にするとか?


まあ烈風の巨体なら爆撃も雷撃も可能だし、爆撃終われば戦闘機と言うのは我等も手間がはぶける。


ラバウル出陣で通った航空路を通り、ワシ等はトラックの竹島に到着。


狭い滑走路一本の空母みたいな島だが、海軍のパイロットなら朝飯前の飛行場。

ただし陸軍機には不評で陸軍は大陸で訓練した連中ばかりでたまに着陸すると滑走路をオーバーランしたり、列線を舐めて零戦を壊したりと散々なので陸軍機の着陸は拒否させて貰ってる。

奴等の言い分では「この竹島基地は我々には狭すぎます!」だとよ。


ワシ等海軍機は空母が基準なのでどんな狭い基地でも文句は言わぬ。

面倒なので陸軍はトラック攻防戦からは撤退して貰い、海軍が専任する事になった。


「隊長、陸軍が撤退してくれて助かりましたですばい。」


「ウム、本田。ヤツラが居ても邪魔だし機を壊されると散々だったのぉ。」


「ですばい!!オイ、スギ!貴様も前線に来たらメシ食ってゲロ吐いてでも敵に噛みつけよ!」


「ホ・・本田少尉!頑張ります!!」


本田も我が分隊の古株となり、いまや小隊を率いる小隊長。

そして階級も少尉となったのだ。

武藤、西澤は中尉に任官し笹井も大尉となる。

今生では前線で一週間激戦を繰り返したら、一週間休暇、もしくは内地に後退と言う事で、

我が軍の戦死率は前世とは段違いに下がった。

彼等も人間。

連戦では目に見えぬ身体の故障や疲れで前世のワシみたいな不覚を取る事もありえる。

リフレッシュさせ疲れを癒せば万全となるのも当然。


高野長官に下士官兵をコマ扱いするな!が効いて来たのだ。


話がズレたがワシ等は竹島でマーシャルから空襲に来るB17などを迎撃する毎日となったのだ。

レーダーは更に発展し500km圏内で確実に敵を識別出来る様になり、ワシ等も慌てずに

迎撃戦が可能となってた。

もちろん奇襲対策も万全でたまにワシ等が敵役となり超低空での奇襲を試みたが、迎撃された。


ワシ等の腕でも奇襲不可能となり電探手は国の守り神とも言われる存在となったのだ。

パイロットにはなれない優秀な頭脳の主が電探手になりますます我等の守りは硬くなる。


「緊急!!緊急!!敵約100機、マーシャル方面から空襲の恐れアリ!

迎撃セヨ、迎撃セヨ。方位〇〇度方向、高度4000m!!」


電探手からの有難い出撃命令が下り彼等の指示に従うと敵部隊と激突。

トラックに敵の爆弾は滅多に食わせなくなったのだ。

電探と無電でワシの目も多少は楽になったのだ。


「こちらS井!!敵はB17,装甲は硬いので小隊長の命令で同時に射撃セヨ。

単独攻撃は禁ずる!!」


如何な最終型零戦と言えどもB17は簡単には落ちぬ。

そこで考えたのが一個小隊での同時射撃。


戦闘機相手と違い、重爆相手には同時射撃が有効となり一撃での撃墜も可能となる。

列機も小隊での戦闘に慣れれると喜ばれてるのだ。

ヒヨコを鍛えるには絶好の戦場。


杉多も本田に鍛えられ前世の精悍な顔つきに近づいて来た。


今日もトラック環礁には一発も食わせなかったのだ!!

トラック諸島に赴任します。次の前線となりました。

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