その頃のUSA
ココはUSAの総本山、WH!
偉大なる大統領、FDルーズベルトはイライラしてた。
敵の根拠地を奇襲したは良かったのだが、宣戦布告前の奇襲と言う事を暴露され、
連合国に加われなくなったのだ。
汚いジャップと言う言い訳も通用せず・・我等は汚いUSAと呼ばれてた。
そして勝てると思った海戦も我が太平洋艦隊が壊滅すると言う信じられない敗北を喫した。
アメリカは世界の笑いものとなり、イギリスからも援助(艦隊派遣)を断られる始末。
裏技として豪州を我が陣営に無理やり食い込ませ、日本に宣戦布告させ、
二か国で日本を攻める事にしたが・・。
艦隊が居ないのだ・・。
大西洋艦隊を回そうとしたらパナマ運河の出口で敵に撃破され、
関門を鎮座して塞いでしまったのだ。
不味い・・。
パナマにはロクな重機が無く、巨大な空母を取り除くのは年単位はかかるとの見通し。
「偉大なる大統領閣下、どうされますか?」
書記官がワシに質問する。
どうせいって言うのよ!!
緊急予算を組み太平洋沿岸の造船施設を全て戦艦建造に回す。
敵は巨大な戦艦で我が艦隊を撃破したと生き残りの士官(奇跡的に救助された)から報告が入ったのだ。
アイオワ級とか言う5万トンクラスを建造中止し、8万トン超のモンタナ級を緊急予算で2隻建造。
空母はエセックス級とか言う新造空母を急がせておる。
航空機もグラマンに命じ、新鋭機の配備を急がせてる。
だが現状では海軍は使えない。
艦が皆無なのだ。
ワシは日本を抑えるためにも豪州に命じ、ジャップを抑える様に指令。
陸軍の戦闘機や海軍機の大半をニューギニアに廻しジャップのZEROを潰させる様に命令。
とにかく我々に必要なのは艦隊を再建する時間なのだ。
大国アメリカと言えども艦隊再建は簡単では無い!!
まさかキンメルもろとも深海に撃沈されるとは・・。
そして多くの水兵も・・。
嗚呼・・頭が痛い・・。
今日も深夜までHWの執務室からうめき声が消える事は無かった。
ルーズベルトさん、長生きできそうに無いですね。
モンタナは一年で作りますが二隻が限界です。




