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大空の出戻り  作者: 自宅防衛隊
太平洋作戦開始!
21/56

凱旋セリ!!

我が艦隊は敵を殲滅し、多少の損害はあれどほぼ無傷で凱旋。

我々戦闘隊は帰国途上、八丈島沖で空母から発艦し母基地の鈴鹿に帰還。

艦隊の母港到着を持って休暇が与えられるので都合12日の休暇が出る。

武藤は少尉に任官し、早速新品の少尉の官服を着用。

意気揚々と故郷の愛知県に帰って行った。

恐らく見合いをするのだろう。

ゆっくり見合いして来ると良い。


ワシも故郷は遠いので叔父の住む東京を訪れる事にする。


丁度、我が艦隊の凱旋が話題らしく、ワシの映した写真がトップ記事になってた・・。


武蔵の名前こそ消してるが、我が新鋭戦艦、敵を殲滅セリ!だとよ。


名古屋駅で笹井中尉が乗り込んで来た。

彼も三菱出張帰り。


「S井先輩、ご苦労様でした、見事な手柄でしたね。」


「笹井、あまり大きな声を出すな!テレるだろうが・・。」


「まあ良いでは無いでしょ?所で号外の新鋭艦の写真、これ先輩ですよね?」


「・・まあバレるだろうが、そうだよ。艦名は伏せさせてくれ。まだ発表前だし。」


「了解です。先輩も帰郷ですか?」


「あゝ、田舎は佐賀で遠いが東京の叔父が居るのでね?」


「自分も青山です。途中まで一緒に帰りましょう。」


前世では上官だったが、今生では彼は後輩。

部下となると可愛いモンだな・・。


「笹井、新鋭機はどうだ?>名前は言うなよ!」


「中々手こずります。でもアレを乗りこなせないと艦隊や前線には?」


「ウム、出せない。ヒヨコの登竜門だ!まあ頑張れ。」


「了解です。でも台湾で敵を迎撃した時はコレも悪く無いと思いました。」


笹井と歓談しながら汽車は東京へと向かう。

都内で笹井と別れ、阿佐ヶ谷の叔父宅へと向かう。

彼は叔父であり恩人でもある。

前世ではグレて恩を仇で返したが、今生ではしっかり恩返ししないと。


「ただいま!」




久しぶりの叔父宅。中学時代の癖で挨拶すると叔父や従妹がドタドタと飛び出して来た。


「二郎か!!立派になったな!!」


「叔父上、只今帰りました。」


敬礼で挨拶すると彼も喜んで家に上げてくれる。

そろそろ身を固めたら?と見合いを勧められ休暇があと数日しかないと言うと・・。


「なら娘を貰え!!」


の一言で従妹と婚姻する事になった。


田舎から母を呼び寄せ簡易な式を挙げ、海軍省に届けをすると婚姻が認められる。



母もワシの官服を見ると佐賀の小僧が・・と感涙。


ワシは新婦となった従妹を連れ、新任地の厚木空へと向かう。


鈴鹿も手狭になったので、艦隊航空隊は全国に分散したのだ。


厚木は最近出来た航空隊で前世ではマッカーサーが降りた場所。

今度こそ屈辱的な敗北はせぬぞ!!と決意し嫁を連れ新任の挨拶をするのだ。

しばらく内地です。奥様は実際に叔父上の従妹と結婚されましたが、戦後の貧困で病死されました。

今生では幸せになって欲しいですね。

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