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大空の出戻り  作者: 自宅防衛隊
零戦初陣
12/56

敵機殲滅セリ!被害ゼロ!!

我が戦闘隊はカモの陸攻部隊上空を進撃し、漢口を目指す。

敵地では狼煙で我が軍の襲来を通報すると記憶してるが・・。


記憶通り、陸攻部隊を黙認したのか狼煙が上がってる。


ワシ等戦闘隊は彼等がガッシリと編隊を崩さず敵をおびき寄せるのを待つのみ。


やがて陸攻部隊は爆弾層から数多くの小型爆弾を雨の如く降らせ漢口飛行場を爆撃。


ひゅ~~~と言う風切り音が轟いているだろう。

見よ!全弾命中セリ!!


地上は猛煙に包まれ地獄の業火となってるだろう。


もっとも敵は離陸済だし、他の野戦飛行場もあるだろうが・・。


我が戦隊は上下左右を見張り敵を探す。


やがて・・。


「敵発見、陸攻前方高度4000m!こちら武藤!!」


さすが金ちゃん。

ワシより早く発見してくれた。


「戦闘開始!!当番分隊は上空で待機。他の分隊は突撃せよ!!」


我が戦闘機隊は高度6000mから急降下し、陸攻に襲い掛かろうとしてる敵影に突入。


カン高い急降下の音で敵も我が戦闘機に気づいたのだろうが、もう遅い。


嘗ての同僚、岩本徹三の得意技、急降下での超接近射撃!

4門の12,7粍の連射を浴びた敵(イ16)はハチの巣のなり、空中分解!

背後は本田が憑いてる・・。

次の機は彼に譲ろう。


「コチラS井、本田、次は貴様が落とせ!」


本田も短くごっつぁんです!と言い、イ15に襲い掛かる。


敵は逃げようと藻掻くが、性能差がありすぎ、急降下でも追いつかれる。

旋回しても急上昇で交される。

どうにも手が打てなくなりパラシュートで脱出。


「本田、見事だ!初撃墜だな!」


「隊長、ありがとうございます。」


ワシ等は一機ずつ落としその後は同僚の掩護に回るが、敵は逃げ回るばかりで追われる零戦は

一機も無い。

ワシは愛用のライカで戦場の模様を撮影。

本田も心得たのか、ワシを護衛。

武藤分隊も武藤が三機撃墜。横田飛行兵も1機撃墜。


やがて漢口上空を制圧してるのは我が零戦部隊のみとなる。


「敵殲滅を確認。被弾した機は無いか?」


無電から返信はない。

全機無傷だな・・。


「コチラS井、敵殲滅セリ!撃破およそ30機と見る。詳しい戦果は帰投後まとめます。」


基地に無電を打ち報告し編隊を纏め帰還。


敵地上空には我々と敵の残した飛行機雲が激選を物語る如く寂し気に残ってた。


陸攻部隊の損害も皆無!!


我が戦隊は無敵なり!!





中国戦線編はこの辺りで終わります。

次回以降は太平洋戦線編です。

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