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第85話 引っ越しのことを考えよう(2)

「炉を作りたいのだが、耐火レンガを運ぶ方法はあるだろうか?」


「ストレージ化した袋で運べると思うけど、どの位必要なんだ?」


「作ってみないと分からんが、100個ぐらいは必要になるじゃろう」


 土魔法で作ったブロックなら、必要な数だけ用意できるけど使えないか?


「レンガじゃないけど、これじゃ駄目かな?」


 土魔法で、ブロックを作った。

 あれから更に練習して、土魔法なら無詠唱で行けるようになった。

 魔力の紐を作る時の半分くらいの魔力しか込めていないけど、結構、硬くなっていると思う。


「どうだろう?」


「今のは魔法か? まぁよい、ちょっと見せてくれ」


 ドノバンに土のブロックを渡した。

 以前、ミスリルやオリハルコンを渡した時のように、四方八方からブロックを見ている。


「これなら、あちらでも直ぐに用意できるから、作りたいように作れるぞ。

 あと、形もある程度は自由になるから、レンガよりも作りやすいと思う」


「多分じゃが、炉として十分耐えられると思うぞ。

 ただ、量が必要になるが、大丈夫か?」


「あぁ、何ともないよ。

 どれだけ必要か分からないから、ドノバンがこっちに来た時に、こいつを作っていくよ」


「それで頼むのじゃ」


「私からも良いかしら?」


「あぁ、大丈夫だ」


「あなた達の服は、どうしているのかしら?

 ノアさんも、前と同じような恰好だったから、気になったのだけど」


「俺の服は同じようなものしか持っていないからな。

 ゴブリン達は、今着ている物しか無いはずだ。

 着替えているのは見たことが無い」


「じゃあ、ゴブリンさん達の服を作ってあげても、構わないかしら?」


「それは助かる。

 まさか、ゴブリン達を街に連れていく訳にもいかないしな。

 余裕があったら、俺の分も頼む」


「いいわよ。

 あと、用意して貰える家は、どんな感じなのかしら?」


「あぁ、さっきの土魔法で作ったのを用意しておくよ。

 今のところ、斧や鋸はおろか釘すら無いから、此処のような木の家を作ることができない。

 ドアも作れないから、風除けに小枝を木の皮で繋げたものを、吊るしている様な状態だからな。

 ある意味、洞穴で暮らしているのと変わらないと思うから、あまり期待しないでくれると助かる」


「大きさはどれくらいかしら?」


「この家の1階の大きさよりは大きいと思うが、2倍は無いくらいかな? 階段を作れなかったから、横へと広げたからな。

 そこに、俺とゴブリンの部屋がある感じだ」


「ならば、家と炉の場所を繋げておいてくれ。

 その方が移動が少なくて済むのじゃ」


「分かった。

 じゃあ、この家の2倍くらいあれば良いかな?」


「それで頼むのじゃ」


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