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第322話 食堂プレオープン

「それじゃあ、アイリス、アリシア、準備は良いか?」


「いいよ~」

「よろしくお願いします」


「妾には何もないのじゃ?」


 ヴィーヴルが不満気にこちらへ言葉を投げつけた。


「ヴィーヴルは慣れているだろうからな」


「ノアは心遣いと言うものが分かっておらんのじゃ」


「俺にそういうのを期待するのは諦めてくれ。

 じゃあ、行くぞ」


 その後、3回ほどの瞬間移動で、砦の前に到着した。

 そのまま歩いて、店の前へと移動する。


「それじゃ、早速だけど準備を始めようか。

 俺は水の用意をすれば良いか?」


「うん、おねがい~」


「私とアイリスは材料の仕込みをしますね。

 アイリス、行きましょうか」


「うん、がんばろ~ね」


 俺は調理用の水を、水槽の中へと溜めていく。

 それほど大きくない水槽なので、それほど時間を掛けずに溜めることができた。


(こっちも用意しておくか)


 続けて、皿洗い用の水槽にも水を溜めておく。

 こちらもすぐに溜めることができた。


 これで、当面の間は俺がやることは無くなってしまった。


(此処にも畑を作ってみるかな)


 此処を攻撃する時に焼き払った雑草も、今は伸び放題となっている。

 ただの原っぱだから、少しでも手入れしないとすぐにこうなってしまう。


(まずは、草刈りからだな)


 水魔法で草を刈る。


(そう言えば、此処へ来た当初にも、同じ作業をしたな)


 ニンジン、キャベツをまだ1度しか収穫していないから、それ程経ってはいないはずなのだが懐かしく感じてしまう。


 そうこうしている内に、馬車が到着した。

 ケンタウロスが引いているから、正確には馬車ではないのだが、何て言うのだろうか? ケンタウロス車? だと長いし言い難いな。


「ノアさん、中の様子はどんな感じなのかしら?」


 イルデに聞かれた。


「俺は、水を溜めた後はこっちの作業をしていたんだ。

 中に居ても邪魔にしかならないだろうしな」


「そうなの、じゃあ、見に行ってくるわね」


「あぁ、よろしく頼む」


 俺はこのまま、相手が来るまでこの作業を続けていよう。

 中に居ても邪魔にしかならないだろうしな。


 その後も草刈りを続けていたのだが、「ノアさん、どうせなら店の周りも草刈りしておいてもらえないかしら?」とイルデに言われたので、店の周りの草刈りを始めた。


 店の周りもきちんと整備されていた方が客側としても気持ちが良いだろう。

 それに、土を掘り返すことは出来ないのだから、出来ることがあるのならばやった方が良い。


 店の周りの草刈りを行っているところに、ルシフェルがやってきた。

 と言うことは、そろそろ相手も来るのだろう。

 どうせなら、来るまでに草刈りを終えておきたいところだ。


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