表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
213/366

第213話 シュラウド達への販売

 朝の騒動も収まり、ヴィーヴルと2人で椅子に座りながらまったりと過ごしていた。


 暫く休んだら、畑の作業でもして、少しは身体を動かそう。

 村では皆が働いているのに、このまま何もしないで過ごすって言うのは、何だか申し訳なく感じてしまう。


「もう少し経ったら、畑の世話をしに行くぞ」


「分かったのじゃ」


 ヴィーヴルは、イチゴのドライフルーツを摘みながら答えた。


 そして、そろそろ畑へ向かおうという時に、ドアが開いた。

 何で、こう、タイミング良くと言うか、悪いと言うか、絶妙なタイミングで来るかなと思いつつ、目をドアの方へ向けると、そこには見知った顔があった。


「よお、ノア。

 暇そうだな?」


「随分なご挨拶だな。

 何をしに来たんだ?」


「おいおい、俺達に装備を売ってくれる約束だろ? 忘れたんじゃないだろうな?」


「残念ながら覚えていたよ。

 ちょっと待ってろ、お前達の分を持ってくるから」


 そう言って、シュラウド達が村で予約していった装備品の数々を取りに行った。

 戻ってくると、机の上にそれらを並べた。


「これで間違いないと思うが、確認してくれ」


「あぁ、分かった。

 皆、自分の分を確認しろ」


 その声と共に、装備の前へと集まり、各々が予約した装備を自分の手元へと集めていた。


「それで、今日はどれを持っていくんだ?」


「俺は、今日はこの剣だけだな」

「俺は、これとこれだ」

「僕はこのチェーンメイルだけだね」

「僕はこれとこの短剣を持っていくよ」


「分かった。

 それじゃあ、いくらになるか計算するから、ちょっと待ってくれよ。

 分かりやすい奴から行くか。

 えっと、セトがチェーンメイルだけだから金貨9枚だな」


「はい、じゃあこれ」


 セトから金貨を受け取った。


「1、2……9っと、確かに」


 この後、シュラウド、ガイル、ルークに、持っていく装備と金貨を引き換えて渡した。

 必要な枚数は、各々があらかじめ計算してくれていた様で、正しいかを確認するだけで終わった。

 それでも、久々に頭を酷使した気がする。


 買い出しで物を買っても、言われた分だけ金貨や銀貨、銅貨を出していただけだった。

 正しいかどうかなんて分からないが、多分、正しいのだろう。

 しかし、俺が店先に立つことになったんだ。

 早く計算して、客に値段を伝える必要がある。


(計算方法を覚えないといけないな……)


 イルデに頼めば、教えてもらえるかもしれない。

 今度、店を開ける時までには、何とかして計算方法を覚えたい。


 シュラウド達から得た金貨を、ストレージの中へと仕舞いながら考えていた。


「それじゃ、他の物はまた仕舞っておくぞ。

 次はいつ来るんだ?」


「そうだな……暫くクエストを熟してきたいから、20日後位だな」


「分かった」


「じゃあ、俺達は行く。

 こいつの使い心地も確認したいしな」


「あぁ、ちょっと待ってくれ。

 お前達に聞きたいことがあるんだが、良いか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ