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第154話 外敵襲来

 村へ着き、ハンナを家へと案内すると、アリシアからヴィーヴルから伝えたいことがあると伝えられた。

 それならばと後は頼むと言い残して、ヴィーヴルの元へと向かった。


 いつも通りリンゴの木の前に居るだろうと高を括っていたのだが、そこには誰もいなかった。


(洞窟の中にでも居るのだろうか?)


 そう思い、洞窟へ行こうと思ったが、とりあえずストレージを置きに部屋へと向かった。


「ノア、やっと帰って来たのじゃ、遅かったのじゃ」


 部屋に帰るなりそう声を掛けられたので、予想が外れたのも相まって、少しだけ驚いてしまった。


「ただいま、ヴィーヴル。

 で、伝えたい事ってなんだ?」


「お土産は無いのじゃ?」


「今日は魔王領だったからな。

 美味しいものは期待できないから、何もないぞ……って、伝えたい事ってそれか?」


「いや、違うのじゃ。

 こっちはついでなのじゃ」


「じゃあ、伝えたい事って何だ?」


「どうやら、外壁に冒険者らしき者が1人来たようだとアインスが言っておったのじゃ

 その者の跡はファーティがつけているそうじゃ」


「1人だけか? 道にでも迷ったのか?」


「いいや、どうやら迷わずにこちらへと向かっていたようだと言っておったのじゃ」


「詳しくは聞いておらぬが、来た方向を辿った様じゃ」


「そうか……それで、今はどうなっているんだ?」


「もう少しで門の前へと着くそうじゃ」


「そうか、なら、俺が出迎えた方が良いか」


「妾も連れて行くのじゃ。

 こんな所へ1人で来るなんて、余程、腕の立つものなのじゃ」


「そうだな、俺1人だと敵わないかもしれないな。

 ヴィーヴル、手伝って貰えるか?」


「良いのじゃ」


「だけど、ヴィーヴル、どう言う風の吹き回しだ? 面倒事が煩わしいから、俺に加護をくれたんだろ? 態々、ヴィーヴルの方から連れていけなんて言うなんて……」


「……今の生活を続けていければ、まだまだ沢山の美味しいものを食べられるのじゃ。

 その為には、ノアを間違っても失う訳にはいかないのじゃ」


「そうか、理由はどうあれ、助かるよ、ありがとうな」


「それよりも早く門へと向かうのじゃ」


「そうしたいんだが、ちょっと瞬間移動をやり過ぎた。

 魔力の回復がちょっと遅くなってきているようだから、待ってくれないか?」


「では、飛んで行けば良いのじゃ。

 ノアよ、手を出すのじゃ」


「済まないな。

 門に着くまでには完全に回復していると思うから」


「良いのじゃ」


「あ、ヴィーヴル、冒険者だから、門へ着いたら角を隠しておいてくれ」


「分かっておるのじゃ」


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