ヤミキリ
麒麟さんに水飲み場を教えて貰ったあと、ブラッディーティラノのを氷魔法で冷凍して貰った。
頼んだら何を考えてるかわからない目をしながらやってくれた。
流石SSランク、なんでもできると思ってたぜ
これで食料問題は大丈夫だろう。
「そろそろ寝るぞ」
麒麟さんのこの指示は助かる。
俺も眠い、外で葉っぱを集めて麒麟さんの近くにベッドを作る。
正直麒麟さんのことは少し怖いが、なんとなく大丈夫な気がしてならない。
なんだろうこの感覚、どこかで感じたことがあるが思い出せない。
「準備できました。おやすみなさい!」
「・・・ふん」
後悔ばかりの異世界生活だったけどなんとかなりそうだ。
〜
朝か、硬いベッド(葉っぱ)洞窟の天井、やっぱり昨日の続きだ。
いまだ異世界生活に胸踊っているがホームシックにもなっている。
地球で思い残すことは無いのが救いだ
麒麟さんはまだ寝ているようだ。
俺は昨日教えて貰った水飲み場(川)へ行く。
洞窟を出て歩いて1分ぐらいで小さな川が見えてきた。
顔を洗うために水面を除く。
...あれ?顔少し変わってね?若返ってるし目つきも鋭くて悪くない!
水面の反射では分かりにくいが確かに変わってる。
あ、そういえば転移するとき神様な体を組み立て直したとか言ってたな。
俺は怖くなりながら、少し嬉しくなりながら顔を洗い、喉を潤したあとまた洞窟に戻る。
麒麟さんは起きていた。
「戻ったか」
あれ?もしかして心配してたかな?
「はい戻りました、今日はどうしますか?」
「約束の通り、修行をつけてやる、お前は・・・お前の名前はどうなってる?」
そういえば名乗ってなかったな。
俺は名前を言おうとしたがある事をおもいだす。
小声で唱える。
「ステータスオープン」
名前::レベル1
種族:地球人
スキル:
[思念鑑察][ストレス耐性][苦痛耐性][気配察知]「感]
称号スキル:
[地球生活][思念鑑察]
個性スキル:
[*形になっておりません]
称号:
「地球人」
そう、名前が無かったのだ。
ここで今、昔の名前を言ったらその名前になってしまう気がする。
昔の名前は嫌いではないが・・・どうせならかっこいい名前をつけたい。
・・・そうだな、ヤミキリ!これはかっこいい。
実は前からこんな名前がよかったな考察はよくしていた。
「ヤミキリです!」
名前:ヤミキリ:レベル1
種族:地球人
スキル:
[思念鑑察][ストレス耐性][苦痛耐性][気配察知]「感]
称号スキル:
[地球生活][思念鑑察]
個性スキル:
[*形になっておりません]
称号:
「地球人」