ゴルゴンコンドル
俺は今森にいる。
今まではコロシアムでしかモンスターと戦ったことがないので経験しとけとのことだ。
エタンとクロルさんのメスライオンのようなゴーレムについてきてもらっている。
ちなみにいつもよりサイズは小型だ。
しばらく歩いてやっと生き物のよう姿を見える。
「クロルさんのプレッシャーって凄いんだな、本当に洞窟の近くには何もいないんだもん」
「うむ!私もあれほどのプレッシャーを放つものは殆ど知らん!」
そういえば聞きたいことがあった。
「そういえばクロルさんと初めてあった時何か言おうとしてたけど何を言おうとしたの?」
「クロル殿本人が知られたくないことだ!私から話すわけにはいかん!」
聞くのはよくなかったな。反省反省
しばらく歩き周囲を見渡す。
「これが異世界か!たまらないぜ!」
奇妙奇天烈なトカゲのようなものに、いびつな形をした木、その木に止まってるクワガタのようなかっちょええ虫
昔の行動範囲では見れなかったものばかりだ!
思えば二年も篭ってたからなぁ
「しかし人間を襲うような生き物あまりいな・・・何かいるね!」
「気付いたか!私はあまり口出しせんぞ!」
土の中だな。
俺はナイフに風魔力を込めて斬撃を飛ばす。
大地が裂け、その隙間から血が滲み出てる
この感じだと絶命したかな
「見事!森はそこに住んでいるもののテリトリー!優位者の罠をよく見逃さなかったな!」
エタンは褒めて伸ばしてくれるタイプだな。なんでも褒めてくれる。
まぁそのおかげで俺のテンションもアゲアゲなんだけどね。
俺は土の中の何かを風魔法で掘り出す。
ワニのようなモンスターが出てくる
「ホリアゲーターか、あいつ土の中にいるんだな」
「修業の際にも倒したものだな!」
ホリアゲーターをアイテムボックスにいれる。
アイテムボックスはクロルさんがくれた。
しばらく進むとクロルさんのゴーレムから待ったがかかる。
クロルさんのゴーレムについて行くと見晴らしのいい自然の高台についた。
ゴーレムが指差す(手)先には大型の鳥がいる
「あれを倒せってことっすか?」
ゴーレムは頷く
強そうなので念の為鑑定
名前:ゴルゴンコンドル
強さ:B+
特徴:目を見たものは石化する。尾羽が赤ならオス、茶色ならメスだ!
ははーん、さてはあいつはオスだな?
前半の情報は役立つけど後半は相変わらずだな。
しかしどう誘き寄せる・・・お!何もしなくてもこっちに来そうだ。
「グエエエエエ!!」
目を見ないように注意、羽を見て敵の動きを読もう
おっと、今明らかに俺の視線の先に頭を移動させたな。
ある程度の頭はあるようだな。
途中で逃げられてもあれだ。
おびき寄せて一撃で葬ってくれるわ
俺は力を抑えた風魔法を放つ。
対して向かってくるコンドルは上下左右に避けるが一度被弾してから被弾を物ともせず向かってくる。
いい感じの距離だ。
俺は二本指を眉間にあて雷魔法を溜めるイメージをする。
だって雷魔法で距離だすには魔貫○殺砲のような動作が一番しっくりくるんだもん
距離を見計らう。
今だ!魔貫光・・・
あああああ、やっちまった!
雷魔法に集中しすぎて目を見ちゃいけないの忘れてた!
石化が始まる!!解除しなくては!
「エタン!!」
「ハッハッハ!やらかしたなヤミキリ!!」
俺はすぐさま闇化する。
土壇場で成功してよかった。
闇と化した俺をコンドルは突き抜ける。
タイミングを見計らって闇化を解除して尾羽を掴み雷魔法を直接食らわせる。
「グエエエエエエエエェ!!!」
俺を見失って状況が理解できていないゴルゴンコンドルは暴れ苦しみながら地面に落下する。
俺は地面に叩きつけられる直前に手を離し風魔法で着地した後、すかさず風魔法を纏ったナイフで痺れたコンドルの首元を切断する。
「グググルッエェ・・・」
「ふぅ〜、危なかった」
「相手が舐めていなかったらもっと苦戦したな!」
「やっぱりあの鳥本気出してなかった?」
「うむ!あのタイプで風魔法を使えない事は考えられん!!ヤミキリを綺麗な状態で食べたかったんだろうな!!」
俺はゴルゴンコンドルを回収した後、クロルさんが待つ洞窟に戻る。
「油断したな」
「すみません、やらかしました」
クロルさんにはゴーレムを中継して俺の戦いは見られている。
「勝ったものが勝ちだ、それより昨日の話の続き、アナログモンスターの話しを聞かせろ」
アニメの話である。俺はクロルさんと2時間ほど話した後寝た。