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闇化

 

 雷にうたれて3日目、雷魔法を使えるようになった。


「ふん、これで雷魔法を使えるようになったな。だが修業はまだ終わりではない。お前は火、水、土の才能はない。風、雷を重点的にやっていく。勿論魔法以外もな」

「ハッハッハ!このような刺激的な修業風景初めてみた!実に面白い!」


 人ごとだからって酷い。


 〜〜〜〜〜

 季節が二周した気がする。

 一周が地球と同じ意味なら二年以上たったのかな

 相変わらずホームシックにもなるし飯は恋しい。

 ただゲームやパソコンのない生活、風呂に入らないことには慣れた。

 体調はすこぶるいい。

 ポロポロと治癒魔法のおかげかな?

 強くなった事は実感できる。

 自分の成長を実感できるということがどれだけ大切なのか前の生活と比較して改めて思う


「そろそろエタンセルから精霊魔法のトレーニングを受けろ」


 ついに精霊魔法の修業の許可を得た。


「ハッハッハ!私の出番か!魔力の流れは出会った時と比べて格段に良くなったな!精霊魔法も使える頃だろう!」

「よろしくお願いします!」

「敬語はこそばゆいぞヤミキリ!まずは精霊魔法について知ってもらう!精霊魔法とは肉体を精霊を中継して魔力体に変える事だ!」

「魔力体?」

「例えると火の精霊魔法をヤミキリが使ったならば!ヤミキリの身体が火になると言う事だ!」


 ついに俺が求めていた闇そのものになることができるのか。ワクワクが止まらねえ!


「まず同じの属性魔法でもさらに種類があるという事は知ってるな!?」


 以前クロルさんから話を聞いた。

 同じ光魔法でも眩しいだけ、熱があるやつ、魂を浄化するやつと様々な違った性質があるらしい。


「うん、知ってるよ」

「私の闇の特性は遮断!私の存在は目でしか感じ取れない!索敵スキル、鑑定スキルを使用しても私の存在を把握出来ない!更に光魔法以外ならどのような魔法も効かないし無力化できる!・・・多分な!闇の精霊の中では中々の能力だと自負している!」


これかなり強くないか?


「把握されない方の遮断スキルだけなら契約時からヤミキリにはもうある!」

「そうなの!?」

「うむ!その腕輪の効果だな!魔力体にならなくても精霊の力はある程度なら常時発動している!」

「そんなにいいものだったのかこれ」

「それでだ!魔力体になるとヤミキリが求めていた闇そのものになることごできる!その時の能力が先ほど話した魔法を無力化できる遮断効果だ!」

「凄えぜ!凄えぜ!」

「この力があれば敵なし!共に輝くぞ!」

「おう!!」


 テンションアゲポヨマックスカムチャッカファイアだぜ!

 ・・・クロルさんが暖かい目で見てる気がするけど気にしないぜ!


「魔力体になる為には私を受け入れろ!私の波長を感じろ!魔力を感じろ!大丈夫だ!ヤミキリと私なら波長が合うはずだ!感じるんだ!」


 クロルさんの説明はわかりやすかったな・・・

 口答えする前にとりあえずやってみる。

 目を瞑ってエタンを感じ取ってみる。

 !感じ取れた!エタンの存在が!


「感じ取ったな!流石だ!その感じ取った波長!魔力を自身に取り込むように!またヤミキリの魔力を私に渡すように!水の流れのごとく意識しろ!」



 エタンの魔力、俺の魔力を循環させることをイメージ。

 とても疲れる。


「ヤミキリ!目を開けろ!やったな!」


 目を開けると俺の姿が闇そのものになっていることがわかった。

 が意識を解くと闇化は解かれてしまった。


「初めてにしては上出来だ!これが魔力体だ!維持するのは難しいが頑張れ!あと魔力消費が激しいからな!長時間は出来ないぞ!」

「ハァハァ・・・通りでめちゃくちゃ疲れると思った」

「・・・上手くいったようだな」


 クロルさんが口を開く


「もうお前はこの森でも生きていける。勿論勝てない相手もいるが逃げることぐらい出来るだろう」


 あれ?この感じ、卒業?


「お前は気づいていないだろうな。ここは崖に囲まれた巨大な山の上だ」

「え?そうだったんですか?!」


 山の上だったの?普通に森の中だと思ってた。


「崖から飛び降りても、修業通りの風魔法が使えれば着地は難しくない。闇化して降りるのも悪くない、出て行くのは自由だ」


 確かに人が恋しい。自信満々強くなった俺を世間に見せつけたい気持ちはある・・・ただ


「クロルさんは何か急ぎの用とかあるんですか?まだ3年たってないですよね?」

「そうだな・・・7ヶ月後にはここを出る」

「また会えますか?」

「・・・いや、海を渡り遠くに行く。会える事はないだろうな」


やっぱり、嫌な予感多分当たってるな。


「じゃあギリギリまで修業してくださいよ!お願いします!」

「・・・クックックわかった!更に厳しい修業をしてやろう!」





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