第一章プロローグ
小説を書くのは初めてなので、文字数は少ないですが、どんどん増やしていこうと思います。
よろしくお願いします!
この物語の主人公こと南凪カヤトは、中学生から今までずっといじめられっこである。
その理由は――
「南凪君、お昼もう食べた?」
この学校の美少女四天王の|歩野月香奈ほおのづきかな)だ。若干茶色の整った髪に大きな瞳、身長はカヤトと同じくらいの160㎝前後。男子が好意を抱かないほうがおかしいくらいの美少女である。そんな美少女が、オタクのカヤトになにかと時間があるときにに話しかけてくる数少ない女子の一人。
「ううん、まだだけど今日弁当忘れたからさ」
「えぇえ!南凪君、昨日もそんなこと言ってなかった?だめだよー体壊しちゃうよ?」
普通に男子が香奈と話しているのは特に問題はない。そう普通の男子には。
カヤトはオタクなのだ。しかも、それを隠すことなく語っているカヤトを見ていつしかクラスはカヤトを無視してきた。しかし、何故か香奈だけは欠かさずカヤトに話しかけてくるのだ。これを見ている周りの男子の視線は殺気に満ちている「なんであいつが歩野月さんと話してんだ!」とか「オタクのくせに」と、心に刺さる言動が痛い。
「うん、やっぱだめだよ!」
「はい?」
何かを決意したかのようにガッツポーズをした香奈にカヤトはキョトンとする。
「だから、毎日毎日お昼ご飯抜きなんてだめだよ!私の分けてあげる」
その言葉は実は昨日も言っていた。人の事言えないのではないのだろうか…とカヤトは内心思った。
そして昨日も感じたこの悪寒と最強のスマイル、クラスメイトの言動よりカヤトには香奈の爆弾発言がカヤトの頬に冷や汗を滴らせる。
(回避してもしても避けられるー!いい加減察してくれ!この殺意に満ちた眼光たちを!)
「はい!半分こしよ!南凪く―」
「香奈、南凪君は減量中なのよ、私たちにもたまにしているでしょ?」
この戦場に救いの手を差し伸べてくれたのは同じく四天王、楓風絢実だ。
腰まで伸びたサイドテールにクールな目、ほかの四天王とは違い、男子だけでなく女子にもいるというウワサも…カヤトは女神に感謝するごとく絢実に合掌する
(やっと救いの手が来た!よし、ラノベの妄想でもするか)
「えっ、そうなの!?ごめーん、全然気づかなかったよ」
「大丈夫大丈夫、気にせず食べて。昼休み終わるよ?」
勿論減量の件は嘘だ、本当に弁当を忘れただけ。………「とゆうことはこれからしばらく昼抜きか!?」と小声でつぶやいたカヤトを見て絢実はクスッと微笑んだ
(はぁ、異世界行って最強になりたい…)
さすがオタクとでも言うできか、会話を終えるとうつぶせ状態で即座に妄想を始める。
そして妄想も昼休みも終盤頃、担任の米谷法歌が教室に入ってきた。
教師の中でも生徒からも学校のマスコットとして人気がある。
身長147㎝とかなり幼児体型な大人(24歳)。
「はい、みなさんホームルームを始めm―」
法歌が号令を掛けようとしたその時。また、カヤトの妄想も終わった瞬間、カヤトの願いは叶った。
キイィィィィィィイという音と共に教室全体に白いの魔方陣が浮かび上がる。
「な、なんだ!何が起きてる!?」
この学校一のイケメンの天ヶ崎光聖が、驚きを隠せないような表情で魔方陣を見ている。それは他の生徒も同様。だが、この男子は違った。
「っ!これは、まさか…」
自分ではもうわかっているようだ、さっき妄想ついでに思ったことが原因だということに…
はぁ、異世界行って最強になりたい。この一言がのちにこの世界、そしてクラスに影響を与えるとは知らずカヤトは内心少し喜んでいた。
そんなことを思っていると全員の視界は真っ白になった。
『たす……く……おねが……さま』
「ん?今何か聞こえたような…気のせいk―」
『助けてください!』
(いや、間違いない人の声だ。クラスメイトの声じゃない…こう心に直接ささやいているような感じの声だ。)
5秒ほど考え込んだカヤトは話し手に心に向かって話し出す。
(どうしたんですか?何かお困りですか?)
カヤトは自分でもビックリするくらいうまく喋れたことに感動した。
『あっ、やっと気づいてくれた!君が南凪カヤト君ですよね?』
(あ、はいそうですが、どうしたんですか?)
『今は時間がないから簡潔に説明するとですね―』
カヤトはゴクリと唾を飲み込む
『私たちの世界を救ってください!!』
(………は?)
『もうほんとに時間がないんだよね。このことは他の人たちには上手く誤魔化しておくから!カヤト君、あなたも他の人にはしゃべらないでね?二人だけの約束だよ!?………グへへ、ふ、二人だけの……あ、いけないいけない、取り乱しちゃった。話は戻るけど、でも自分が認めた相手にだけなら別にいいよ。(あんまりそうゆうのはこのまないけど…)それとあなたには少しづつ私の加護を付けていくからよろしくね!?ではご武運を祈ります!』
(いや、あの、まったくもって意味が分かんないですけど…ていうかあなた誰ですか?!)
『ごめ…、もうじ…が…ありま……ん』
キィィィィィィィン
会話が終わると再び音が響き、涼しい風が肌を撫でる
「うぅん、ここは…どこだ……って、ほんとにどこだーー!」
見渡す限り草原。唯一建物らしいものは、デカイ城。
読んでいただきありがとうございます!
次回は語り手の正体がわかります。タイトル見ればわかると思いますが…
文字数増やします…
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