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花の魂シリーズ

これは夢か幻か

作者: 鈴盛りプリン

 夢を見た。あのこが泣いている夢。それは果たして夢か幻か。私は自分に問いただす。

 いつもは笑顔で回りを振り回してくれる君。そんな君が泣いているとはどういうことなのだろうか? これは果たして夢か幻か。

 私は私に問いただす。私はあのこの何を知っているか。あのこのことは十数年見てきた。見てきたのだけれど、あのこが泣いていることを私は……見たことがなかった。


 ああ、これは夢か。夢。夢だよ。だって、彼女が本当に辛いときは私にいってきてくれるはずだから、きっと……きっと夢なんだ。だから、その泣いていることの主軸に私がいることもきっと夢だ。

 …………。現実は理不尽なことが多い。私は、私が憎い。自分のせいで、好きな人を悲しませる私なんて嫌いだ。この世界も嫌いだ。彼女を泣かせた。このげんじつはいつになったら覚めるのだろうか。

 私は、私はいつになれば彼女を笑顔にできるのだろうか。

 …………。これはきっと、夢なんだ。そうでしょう?


 ううん、これは、夢なんかじゃない。これは、私のせいで始まったことなんだ。夢はいつになっても、覚めないよ。

 あなたが、あなたに蓋をしたから。私は、あなたを見守る。だから、現実と向き合うんだ。

 ナナカマドの花言葉は私はあなたを見守る。そんなあなたから生まれた私は、あの人とあなたを見守るよ。あと、あなたの現実を告げるノートも作っておくから、現実をみたくなったのならば、これを見るんだよ。

 私は、あなただから、いつでもここにいるからね。


 これはげんじつゆめか、決めるのはあなた次第だ。

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