流れ落ちた
あれはなんですか、と言われて
あれは流星だと
では流星とはなんですか、と
それは落ちてくる星だと
どうして落ちてくるのですか、と
それはさっきいた場所から外れたのだと
では空はあいていくばかりなのですか、と
それは違う、と首を振った。
新しい星がやってくる
その場所に入ると色を強くして光り輝く
そうしていつしか赤くなって消えてしまうが、
すぐにまた新しい星が現れる。
我々が生きている限り、数多ある星の輝きは永遠だ。
それはまるで刺青のようですね、と
下手に深く刻んでしまったから、大きな穴が空いてしまった。
もうお星様になっても消えない刺青です、と。
それは違う、と首を振った。
我々は目がくらむから、それが眼に映った光の名残だと気付かないのだ。
もうとっくの昔に何もなくなっている、と。
そこにあるのはただの痕なのだ、と。