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それぞれの意思。
ついに始まった、練習試合。
双方の意思がぶつかるとき、その先に見えるものは一体---------
<直斗 九月二十八日>
カコンッ!
直斗の出した横回転サーブは柚李のフリックによって容易く返されてしまった。
(いや、まだだ!)
裏ソフトラバーで無理やり打ち上げられた球は、
少なからず、台上から浮かんでいた。
これを、狙っていた!
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
決まれ!今度こそ!!
『弾丸スマッシュ!!』
バシュッ!!
白いボールは、勢いよく相手に飛んでいき、
フロアに落ちた。
月花中の持ち場のほうから歓声が上がった。
「ナイスコース!!」
一番に声をあげてくれたのは、薫だった。
「まだ行けるさ!諦めんな!」
心強い言葉をかけてくれたのは、ほかの誰でもない、悟だった。
そうだ。そうだよ。
俺は、独りじゃない。
あのころみたいに、もう迷わないでいいんだ。
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<柚李 九月二十八日>
スマッシュを決められた。
<執筆中・・・>