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怒り
直斗に軽くあしらわれたと勘違いした柚李は、
復讐心を抱く。
<柚李 九月十三日>
(アイツ・・・)
一体何様のつもりなのだろうか。
ずっとお世話になっていた先生が死んでしまうといわれていた時だったのに。
それに、あんなに敬っていたろうに。
なぜ、来なかったのか。
病室に。葬式に。
コーチが死んだ。
それだけで、私の心はもうはちきれそうだったとゆうのに。
許さない。許さない。許さない。
そうして、ひとつの考えがよぎる。
(そうだ・・・卓球で試合をして勝てばいい!)
そこで勝利して、お前はコーチの育てた生徒にはふさわしくないと見せつけてやれば!!
「フ、フフフフフフフ」
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このときの柚李は、知らなかった。
直斗も同じように成長してることを
また、行かなかったことには
直斗の直斗なりの意思があったことを。