ププローグ
登場人物
中川直斗 戦型:ペン前陣速攻型
・この物語の主人公。どこにでもいそうな、ごく普通の中学生。
前向きで、フレンドリーな性格。
前陣速攻の「攻」を究めていて、自分なりの信念があるとか。
だがやはり、ユリに関しては、苦手らしい。
いきなりくるスマッシュに要注意。
二年前に自分を鍛えてくれた先生を慕う。
攻めの概念はその人から教わったものらしい。
美川柚李 戦型:カット主戦型
・二年前に直斗と同じ先生から指導を受けていた。容姿端麗。学力も運動能力も抜群。
おまけに卓球は全国大会にまで上り詰めてしまうほどの実力がある。
スポーツ用品店で偶然的に直斗と出会う
対戦相手は、そのカットの優雅さにたちまち見とれてしまうとか。
直斗のことを「ノミ虫」呼ばわりする。
直斗との勝負の勝ち負けにこだわる。
藤野悟 戦型:ドライブ型 (シェーク)
・一年前、直人に誘われて卓球部に入った、直人の小学校のころからの親友
直斗とは正反対のネガティブな性格。
直斗にだけ、心を開く。
自覚してないが、かなりの「イケメン」で
じつは女子に人気。
ドライブをかなりかける。音が聞こえるほど。
野風薫 戦型:シェーク前陣速攻
・直斗と仲のいい女子卓球部員。
直斗と同じくフレンドリーな性格。
直人の相談に乗る、直人の理解者。
学力、身体能力ともにそこそこの実力を持っている
じつは腐。
パワーは無いが、相手にスキを与えないスピードを誇る
北川信雄
・卓球教室を開いていた、評判だった卓球のコーチ。
一年前に交通事故で亡くなる。
バシュ!
「ナイスコ~ス」
軽い声。
また決められた。カウンター
(くっそ!)
こみ上げた感情を、喉の奥でぐっとこらえる。
感情を出しちゃだめだ。焦ったら相手の思うつぼだ。
「集中!」
いつもの気合の声。それを相手選手の声で遮られた。
「アンタがどんなに集中しようと、ムダ!」
耳に相手の挑発をうけながらも、意識は左手のバンドに集中していた。
(先生・・・)
俺、攻めるから。
何があっても諦めないから・・・!
この勝負は絶対に負けられない・・・!!
「サッ!」
精神を集中させるように、サーブの声を上げる。
そして----
カンッ!!
得意の横回転サーブを出した-------




