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unlimited  作者: 轟号剛


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群雄割拠

--

北区 ハッカの森


森の中を一人の女性が歩いていた。


その女性は青いハット帽を被り、腰に剣を携えている。


その前方には周囲に生えている木と同じ高さの熊と、トラックと同じ程の大きさの狼が森中の木を薙ぎ倒している。


(はぁ、私の役割はベゴニアの環境破壊になってしまうとは、、 ただ血生臭いのは嫌いだからいいのだがな)


女性は心の中で愚痴をこぼしながらも熊と狼の後ろをゆっくりと進んでいく。


ただ女性は突如腰の刀を抜くと何も無い背後に振り向き様に斬りつける。


「おいおい、あぶねーな!!」


何も無い筈の空間からゴエモンの声がすると、女性が切り裂いた剣先に赤い血が付着した。


何も無い空間からゴエモンが姿を現すとその頬に浅い傷が入っていた。


「煙玉」


ゴエモンは姿を現すとすぐさま煙玉を地面に叩きつけると周囲に煙が立ちこみ女性の視野を見えなくする。


ゴエモンの後方からムサシが走り込んでくると煙の中にいる女性に対して突っ込んでいく。


「ベア」


女性が一言発すると女性の姿が一瞬で木々を倒していた熊と入れ替わる。 ムサシが一瞬動揺するがその隙に熊が大きな手を横に薙ぐ。


ムサシは煙で視界が見えない筈の状況であるが、入れ替わった熊の動きを読んでいるかのように後方へと飛んで避ける。


熊の手はムサシに当たることは無かったが、周囲を立ちこめる煙を晴らすことができたようだ。


「ゴエモン!」


続けてゴエモンの後方からマグが走り込んでくるとゴエモンの名前を図太い声で呼ぶ。


「おう!」


マグが走り込んだ後にゴエモンの上空に飛ぶと、ゴエモンは手元に小ぶりのハンマーを出しマグの足裏にハンマーを当てる。


ハンマーにマグが当たると、勢いよく女性の元へと吹き飛んでいく。


「ウルフ」


女性が再び一言呟くと女性が今度は狼と位置を入れ替わる。


しかし、先ほども女性が熊と入れ替わっていた様子をマグは見ていたため動揺する事はなく、拳に青い光を纏うと狼の鼻を殴りつける。


殴られた狼は少し後方にのけぞるがすぐに爪でマグを切り裂こうとする。


「斥力」


マグが全身から青い光を放つと狼の鼻から発せられる青い光と反応し、互いが反発するように吹き飛んでいく。


その後女性の元へ熊と狼が戻り、ムサシとゴエモンの元にマグも戻りそれぞれが向かい合う形となる。


「結局戦わないといけないのか。 だがこうなってしまったからには全力でやらせてもらう。 アミ・カキツバタ推していく!」


アミと名乗る女性は剣を三人に向けると駆け出す。


--

超能隊本部前にムサシが西の集落で戦っていた二人の女性が立っていた。


メイド服の女性"チヨ・エンゼルランプ"とゴスロリ服の女性ライム・エンゼルランプの二人の姉妹である。


「ここが超能隊のアジト〜? うち達のより全然豪華だね〜」


ライムが超能隊本部を見ながら姉のチヨに話す。 


「壊し甲斐があっていいじゃねーか! さっさとやろうぜ!」


チヨは手に持つ薙刀をブンブンと風を切りながら振り回すと本部目掛けて突っ込んでいく。


「行かせねーよ!」


チヨの進路を塞ぐようにカードが大きなオレンジ色の盾を持って現れる。


「邪魔なんだよ!!」


チヨは薙刀を思い切り横に振って盾ごとカードを吹き飛ばそうとする。


盾と薙刀が接触し甲高い音をたてるとお互いが後方へ後ずさる。


「頑丈な盾だな」


チヨは自身の薙刀が弾かれて傷一つ付いていない盾を見て笑顔を見せる。


「全く、よりによってダイヤの日に襲ってくんじゃねーよ」


カードはもう一度向かってくるチヨに対して愚痴を吐くと盾を構え直す。



「おねーちゃんは取り込み中だから、私が代わりに壊そっかな!」


チヨとカードが戦ってる様子を後ろで眺めていたライムが歩き出そうとしたその時、背後にポートが瞬間移動で現れ手に持つナイフでライムの首を刺そうと、ナイフを振りかぶる。


だが、ポートは足元にある緑色の粘液が瞬時にポートの体を上空へ吹き飛ばす事でライムに危害は及ばなかった。


「あは! 私の相手はあなたなのね〜。 ダイナから瞬間移動の能力を持つ人がいる事を聞いて警戒はしていたけど私が当たるなんてね〜」


ライムは振り返って吹き飛ばされたポートを見ると首を横に傾けながら話す。


「有名人になれてたみたいで光栄だよ!」


ポートは吹き飛ばされて上空にいる状態から一瞬で消え去るとライムの頭上に瞬間移動し、ナイフを両手で握りライムに向かって振り下ろす。


「甘いね〜」


しかし、ライムの足元の粘液が瞬時にライムを包み込むとポートのナイフは粘液の表面で止まってしまう。


「まったく、何で俺はこうも相性が悪い奴ばっか当たるかね」


瞬時にポートはライムから離れた位置に移動すると手を頭に当ててため息を吐く。


--


首都ベゴニアの各地で戦闘が起こっている中、一人の人物がベゴニアを空中を飛びながら離れている。


小柄で体格に似合わず背中に大きな鎌を背負っているその人物は超能隊最強と呼ばれるレイ・クアンタ。


彼は先日ムサシが調査にて発見した西の集落へと向かっていた。


「まさか今日襲撃があるなんて、、」


ベゴニアの上空から雷を落とされた瞬間にレイはベゴニアを離れていた。それは前もってナーブから伝えられていたようだ。


「僕の任務は西の集落にいる子供達の確保。 戦力がベゴニアに集中してるから手薄になるって言っていたけど本当かな、、?」


そんなネガティブな思考をひたすら繰り返していくうちに地上に一つの集落を見つける。


「あった!」


レイは高度を下げ集落に降り立とうとする。


だが地上からいくつもの金色の支柱のような物が伸びてきてレイをあらゆる方向から潰す。


「はぁ、、 やっぱり強そうな人がいるじゃないか、、」


あらゆる攻撃をすり抜ける事ができるレイは何も傷を負っておらず、地上にそのまま降り立つと眼前には黒いスーツに黒いサングラスを着けている人物。ゴードが立っている。


「アジトの場所がバレたからには誰かしらはここに来ると思っていたぞ」


ゴードの周りには金の支柱が何本もあり、先ほどレイに攻撃してきたようだ。


ゴードの背後には小屋があり、小屋のなかから何人かの子供達がこちらを覗いている。


「あの子達の為にも頑張らないと」


レイは背中に背負っている鎌を手に持つと男に向かって走り出す。

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